「排卵日に限って夫の帰りが遅くてヤキモキ。忙しい夫に申し訳ないと思ってはいるけど私だって必死…。排卵日の周辺はいつもピリピリします」。
――こう話すのは30代半ばの妊活中の主婦。日中はパート社員として働き、夕方帰宅する毎日。「排卵日が近くなると、2・3日前から夕食にレバーやにんにく、ニラといった精力アップの食材をつかった料理を出すようにして、間接的に“スタンバイよろしく”のサインを送っています」。
■ 悩み多き“排卵日告知”
妊活中の方に多い、こうした排卵日のセックスに関するお悩み。比較的、女性主導でスタートすることが多い妊活では、どうやってパートナーを巻き込むかが肝心です。女性の排卵は月に1回と妊娠しやすい日にちが限られているため、前後2日程度を含めて、夫婦2人そろってスタンバイしておくことが望ましいと言われています。
排卵日自体は基礎体温や市販の排卵検査薬、エコーなどで簡単に知ることができるので、あとはどれだけベストなタイミングで“狙い撃ち”できるかがポイントになってきます。
■ デリケートな男ゴコロを理解しておこう
男性は、女性が思っている以上にデリケートな生き物です。経験がある方もいらっしゃるかもしれませんが、「今日排卵日だから早く帰ってきてね!」と直球を投げると多くの男性陣は「億劫だな…」と尻込みしてしまいます。なぜなら男性は、「子づくりの種として見られたくない!」という思いがあるからです。義務的なセックスは、たとえ子づくりのためであっても男性のプライドを傷付けかねません。そのため、排卵日なのに帰宅が遅いパートナーに向かって「排卵は月に1回しかないんだからもっと協力してよ!」なんて責め立てるのは御法度です。
とはいえ、月に1回の排卵日を迎えるために準備をしてきた女性側からすると、こうした男性のデリケートさは「甘い!」と思われるかもしれません。でもセックスに関しては、あえて男性目線で考えてみることが大切です。冒頭の女性のように手料理でさりげなくアピールしてみるのもいいですし、できるだけ自然な流れでセックスできるように上手に甘えてみてもいいでしょう。相手のキャラクターを見極めながら、できるだけ間接的に伝えるように工夫してみましょう。
いかがでしたか? 妊活期間が長くなるほど、排卵日をスムーズに過ごすためのネタもなくなってくるかもしれませんが、夫婦関係を良好に保つ努力をしながら自分たちらしく過ごしてほしいものです。
[執筆:渡辺 さちこ]