「この先も、なくならない仕事はなんだろう?」
なんとなく新しい仕事に変わりたい、でも特にやりたいことがあるわけでもないとき、このように考えたことはありませんか? そんなときに、参考になりそうな記事を見つけたのでご紹介します。
■ 衝撃! 近い将来に世界の雇用が半減?!
日経ビジネス(※1)特集記事によれば、「2030年に世界中の雇用が機械化により半減する」と主張する学者がアメリカにいて、日本の学者も「コンピューターや人工知能の進化によりホワイトカラーの仕事が減る」と予測しているそうです。例えばコールセンター業務は、電話越しの声から性格や感情を判断し、適切に応答するシステムに代わる可能性があるのだとか。
コンピューターの進化の早さについて身を持って知る筆者としては、絵空事とは思えません。20年前のオフィスには、メールもウィンドウズもなかったのです。
■ 万能でもない機械化
記事によれば、数十年後も機械に置き換えられない仕事は、次の4つの分野だそうです。
- 機械に置き換えることが難しいほど一流を極めた職人の仕事、そもそも機械に置き換えられない芸術の仕事。
- 機械による自動化のニーズがない芸能の仕事。
- 機械の開発・メンテナンスの仕事。
- 機械にやってほしくない仕事。たとえば美容師・医師・看護師・保育士・介護福祉士・ツアーコンダクター・スポーツインストラクターなど。
もし、機械に髪をカットされたら、本当は自分の希望どおり完璧な仕上がりだったとしても、「やっぱり機械じゃ…」と言ってしまいそう。機械にやってほしくない仕事とは、あえて人間にやってほしい仕事ということなのですね。
記事では“手に職”系が示されていましたが、これからも残る仕事とは、技術や品質への要望が満たされるだけでなく、感情も満たす仕事なのだと察せられます。転職を考えているなら、お客様の感情を満たすことが商品やサービスの付加価値になっている企業に注目してみては? あなたのキャリアチェンジがうまくいきますように!
[執筆:五十嵐 ゆき(キャリアコンサルタント) ]
【参考】
※1. 『日経ビジネス』「ロボットVS職人社長 30年後、消える仕事・残る仕事」2013年8月12-19合併号, 日経BP社