出産後、来年4月から職場復帰を考えている方は、復帰まであと5カ月。保育所の申込みも完了し、そろそろ気持ちも育児休業からの復帰の事を考える時期になってきたと思います。復帰後の生活が少しでも楽になるように、今からできる準備を2つ、ご紹介します。
■ 1. 生活リズムを整える
準備といっても、物品の準備ではありません。生活リズムを整えること自体が準備となります。漠然と生活リズムを整えようとしても、先送りになってしまうことが良くありますので、具体的に時間を考えましょう。
まず、仕事が始まる時間から考えます。申し込みをした保育所の中で、一番会社から遠い園を想像してみてください。すると預け先を出なければならない時間が予想できると思います。
次に何時に園に着けばいいのかを考えます。乳児の場合、10分~15分は預け先で必要と見積もっておいた方がいいでしょう。それは保育所へ着いてからおむつ交換をしたり、検温したり、その日の体調を先生に伝えたりと、しなくてはならないことが意外とあるためです。
次は自宅から園までの時間を考えます。支度をする時間と、子どもが起きなければならない時間が考えられるようになります。すると、4月までに生活リズムをどのように整えればいいかが分かってくると思います。年明けくらいから生活リズムの準備をしておけば、家族も子どもも、4月が楽になります。
■ 2. 家庭の協力体制の再チェック
保育所に通い始めたら、夫婦の間の役割分担がどうなるのか、もう一度よく確認をしておいた方がいいでしょう。
特に大切なのが、急に呼び出された時や子どもが病気になった時の対処方法。会社や同僚の理解はどの程度あるか、夫の協力がどこまで得られるかは、夫婦でしっかり話合っておいた方がいいです。病気の予想ができる場合もありますが、最初はほぼ予期せず子どもは病気になります。夫がどこまで協力できるのかによって、妻の負担度が違います。妻が全て負担しなければならない場合は、病児保育施設や病児シッターさんなどを事前に調べておきましょう。やむを得ない場合の保険として調べておけば、いざという時に気持ちが楽になります。
ちょっとした準備なのですが、この2点を行っておくだけで、保育所が決まってからの精神的な余裕が違ってきます。是非、準備をして余裕を持って職場復帰してもらえたらと思います。
[執筆:三木育美(保育情報アドバイザー)]