急に朝晩冷え込むようになってきました。ハーブティーやホットコーヒー、コーンスープなど温かい飲み物が欲しくなるシーズンですね。みなさんの中にも、出勤途中のカフェや自動販売機で飲み物を買うのを日課にしている方がいると思いますが、毎月トータルでどれだけ支払っているか、考えたことはありますか?
■ チリも積もると大きな金額に!?
「ラテマネー」という言葉があります。
日本ではあまり耳にしませんが、アメリカなどではよく知られていて、そのものズバリ、“毎日何気なく使ってしまうお金”のこと。冒頭に挙げた習慣などはまさにラテマネー。その他、帰宅時にふらふらとコンビニに入り、あんまんやお菓子を買ったりすることも含まれます。家計管理の点から考えると、惰性でお財布からお金が逃げていってしまう、あまり有難くない習慣ですね。
おいしいコーヒーも苦みを感じてしまいそうで支出を集計するのが辛いのですが、心をオニにして、どれくらい自分が使っているかを大雑把でもよいので確認してみて下さい。
月間にすると数千円から1万円を超えるケースもあるかもしれません。「その分を貯金に回せれば…」そう考えた方も大勢いらっしゃるのではないでしょうか。
■ 対策その1. ラテマネー撲滅作戦。つもり貯金でどんどん貯める!
過去に、禁煙や断酒に成功した体験をお持ちの意志の強い方でしたら、ラテマネーになっている買い物習慣を止め、代わりに「つもり貯金」を。使わなかった金額を、毎日貯めるようにしてはいかがでしょう。
習慣化された行動を変えるのは、意外に大変です。まずは1週間。例えば、帰宅時のコンビニスイーツをやめて「つもり貯金」をやりきることからのスタートが吉。成功体験を少しずつ積み上げていきましょう!
■ 対策その2. 誘惑に弱い人向け。ラテマネーしない日を作る
「私はそんなに意志が強くないから」「家計簿も三日坊主だったし…」という方は、毎日ではなく週に1日“ラテマネーしない日”を作ることからはじめてみましょう!
例えば朝のカフェを習慣にしていたり、ランチ後にコンビニに毎日寄ってしまうという方は、その日は購入する店舗を見ないよう別の道を通ったり、コンビニで使えるクレカや電子マネーカードをお財布から抜いて家に置いてくるなど、あらゆる手段を使って買いたい気持ちを抑える工夫をすると守りやすくなりますよ。
意識しづらいラテマネー。
だからこそ、早めに気づいて地道に取り組むことが、幸せな小金持ちへの近道なのです。
[執筆:海老原 政子(ファイナンシャルプランナー) ]