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世界の大学講義を自宅で!? ITで変わる教育シーン!
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世界の大学講義を自宅で!? ITで変わる教育シーン!

ハーバード大学にスタンフォード大学といった世界の一流大学の授業が、インターネットで聞ける時代がやってきました!

新しい学習環境として注目されている大規模公開オンライン講座「Massive Open Online Courses(MOOCs ムークス)」が今注目されています。2013年末にはNHK教育テレビでも「学校はどう変わるのか~世界の教育事情最前線~」(※)という特集が組まれ、その特徴が紹介されていました。

さて、「MOOCs(ムークス)」とはどんなサービスなのでしょうか?

 

■ 学習コースは無料公開

MOOCsは、映像授業、受講者コミュニティ、試験問題などをWeb上で提供するサービスで、インターネット環境があればどこにいても受講可能。そしてそれぞれの講義のシラバスや配布資料、講義ビデオやクイズ、シミュレーション教材などが受講者に無料で提供されています。無料かつ入学資格と終了義務がないため、 誰でも気軽に受講することができるというから驚きです!

MOOCsを公開する教育ベンチャー企業や大学は、活動の原資の多くをベンチャーキャピタルからの出資に頼っているのが現状。MOOCsの開講が大学の広報や優秀な学生の確保につながることを示すことが、活動の継続を左右すると考えられています。

 

■ 自主的なコース受講で認定証交付

MOOCsの中でも有名な3つのサイト「coursera(コーセラ)」「edX(エデックス)」「UDACITY(ユーダシティー)」。それぞれのサイトが提携した大学の講座が自由に受講できます。学習コースをすべて受講し、講師によって到達目標に達したと評価された受講者には、受講完了を示す「認定証」が与えられます。

ただし、この認定証はあくまで学習成果の「認定」であって、大学教員による講義だったとしても、大学の単位は与えられない(一部に例外あり)ため、今後議論のポイントとなりそうです。

 

■ 世界に広がる学習コミュニティへの参加

そして、なんといってもMOOCsには世界中から受講者が集まっているため、全世界に広がる学習コミュニティに参加できることが特徴です! MOOCsには電子掲示板が設けられていて、講師やTA(ティーチング・アシスタント)との質疑応答や、ディスカッション、同じ国から受講している学習者同士の自己紹介など、様々な交流があるとのこと。とても面白そうです!

 

東大は「coursera」、京大は「edX」に参加することを明らかにし、2013年11月には日本独自のサービス「JMOOC」が立ちあがり、2014年はますますこのMOOCsが注目を集めそうです! 筆者も何か新しいことを学んでみたい気分になりました。

[執筆:藤崎 葉子(キャリア アドバイザー)]

 

【参考】
※NKH Eテレ「学校はどう変わるのか~世界の教育事情最前線~」(2013年12月28日放送)

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