もうすぐバレンタイン。普段は恋とは無縁でも、多かれ少なかれ「恋」を意識するシーズンがきました。今回は心理学の題材のなかから、恋の成就に役立つ好感度アップの心理テクニック3つをお伝えします!
1. 吊り橋効果
もしかしたらご存知の方も多いのでは? 不安定な吊り橋を渡る緊張とドキドキが、恋愛感情と錯覚されて、恋が生まれやすいというあの有名な心理実験です。
日常生活に“吊り橋”は無くても、過酷なプロジェクトや停電、悪天候などで不安感や緊張感の高い環境に一緒にいることで、恋愛感情を持ってもらえる可能性が高まります。
大雪の日がきたら、さっそく彼と外出です! ただし、くれぐれも安全第一はお忘れなきよう。
2. 単純接触の効果
「会う回数が増えると、それだけ相手に好意を持つようになる」。
これは、アメリカの心理学者ザイオンスによる説。彼は、10人の顔写真を用意して被験者にランダムに見せる実験を行いました。顔写真によって見せる回数を変え、5回・10回・20回…と実験したところ、明らかに数多く見た写真の顔に好意を感じることが実証されたのです。
日常生活においても、好きな人の目に入るところに居る、自分の写真を置いておく、よく会うように行動を変える、など接触頻度を上げて印象アップを狙いましょう。ただし、やりすぎるとストーカーだと思われるので、あくまでさりげなく!
3. ランチョンテクニック
「誰かと接する時に、美味しい食事をしながらだと好意的に受け取ってもらいやすい」。
美味しい食事をしているときの幸せな気分が、そのシチュエーション自体についても良いイメージでインプットされます。接待もそうですし、仲良くなるために食事会というコミュニケーション手段をとりますよね。実はこれは「ランチョンテクニック」といって、心理学の観点からも、人同士がお互いにポジティブな感情をもつために有効な方法なのです。
お目当ての相手に好印象を持ってもらいたかったら、美味しい食事に誘いましょう。食事というほどではなくても、ちょっとしたお菓子でも、「幸せな気分+あなた」という記憶づくりを繰り返すことで、あなたへの好感度はアップしていきます。
いかがでしょうか? お気づきかもしれませんが、上記に挙げた3つのことは、特に男女間の恋愛テクニックに限った話ではなく、友人同士や職場の仲間同士においても、もっと仲良くなりたいときに役立つ方法です。
誰かと仲良くなりたいという感情はステキなこと。恋に限らず、良好な関係性づくりのヒントになれば嬉しいです。
[執筆:嘉納夢子 ]
【参考】
※ 渋谷昌三(2007)『面白いほどよくわかる!心理学』アスペクト