昨今の女性活躍推進の流れで、筆者の周囲でも管理職登用にチャレンジするワーキングマザーが増えてきています。そこでキャリアカウンセラーの観点から、キャリアアップするワーキングマザーに共通する4つの仕事への姿勢をまとめてみました。
■1. 専門性を磨き続ける
ワーキングマザーは専門性を高めるために、週末や朝の出勤前にコツコツと勉強を続けている人が多いです。資格取得はeラーニングなどの通信制を活用することも、時間のないワーキングマザーが勉強し続けるコツ。なかには通信でMBAを取得する方も。高い専門性は、時間では貢献できないワーキングマザーが評価を得る一つの手段となります。
■2. 人事評価の時期を見極め、計画的に復職時期を考える
企業によっては産前に頑張って高い評価を得ていたとしても、育児休業を取得したことで勤務実績がないことから評価が最低ランクになり、昇進計画がチャラになってしまうということがあります。このようなことにならないように筆者は産休に入るに、上司と復職後の昇進計画について相談し、復職時期を見極めることをおすすめしています。
■3. 生産性の高い仕事をし続ける
ワーキングマザーは時間が限られているため、生産性の高い仕事をする能力が身に付きます。ただしあまりに生産性を意識し、時間管理に追われると、周囲の人とのコミュニケーションをないがしろにしてしまう人も。周囲の人からの信頼関係あってこその、仕事の評価だということを忘れないでください。
■4. 上司を味方につける
部下のワーキングマザーがキャリアアップすることが、自身の評価につながると理解している男性上司は、時間軸では評価せず、アウトプットの質で評価する傾向があります。復職直後は難しくても、数年後には必ず組織に貢献すると伝えることも、上司を味方につけるコツといえます。
子どもが3歳をすぎると生活の自立ができるので、母親も仕事のアクセルを踏むことが可能となります。そのときにチャンスを与えられるよう、復職後もキャリアを磨くことを忘れないでくださいね。
[執筆:小倉 環(キャリアカウンセラー) ]