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あきらめないで待機児童! 「保育ママ」という選択も
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あきらめないで待機児童! 「保育ママ」という選択も

認可保育園の二次選考もそろそろ終了するこの時期、4月に仕事復帰をめざしていた方にとっては、本当に待機児童になってしまって途方に暮れている方もいるかと思います。筆者の知人で、一度は待機児童になった方がおりますが、その後預け先を探し、最近「保育ママ」の預け先が見つかったとの連絡がありました。

今回は意外と知られていない「保育ママ」という選択肢についてお伝えします!

 

■ 「保育ママ」とは何か?

保育ママ(家庭的保育事業、東京都では家庭福祉員)とは、個人の家庭の中で主に3歳未満児を預かる制度。保育士等の有資格者や、研修を受けた保育者が自宅を開放して保育をします。

保育者1人に付き3人までの子どもを見るのが原則で、補助者が1人付けば5人まで見ることができるという決まりになっています。以前は自治体の事業でしたが、2010年度に国の事業になってから設置数・利用者ともに急増しており、待機児童の解消の一手として期待されています。

 

■ 地域によって設置数に差が大きい!

東京都内では、江戸川区が「保育ママ」制度のさきがけで、現在でも非常に受け入れ数が多いのが特徴です。公立の保育所では0歳児の受け入れがほとんどなく、0歳の預け先としては保育ママが主流となっているほど。

江戸川区が200名近い保育ママを有しているのに比べ、筆者の住む世田谷区では、区全体で保育ママは9名しかおらず、預け先の選択肢としては少なくなっています。このように行政によって設置数にかなりの差があるため、利用を検討する場合はご自身の住む自治体に問い合わせてみましょう!

 

■ メリット・デメリットは?

保育所との違いは、なんといっても個人の自宅での預かりとなりますので、どうしても、環境や保育能力に個人差が出てしまうところです。メリット・デメリットをまとめると、以下のとおり。

<メリット>

  • 少ない人数で家庭的な、個人状況に合わせた保育が期待できる。
  • たくさんの子供と接しないため、病気の感染のリスクが下がる。
  • 保育ママによっては、個人の事情に合わせて預かり時間に融通が効く。

<デメリット>

  • 保育ママ自身の病気やけが等で保育を休まれてしまうリスクがある。
  • 運動会や学芸会など、集団ならではの行事がない。
  • 多くの保育所にあるような保護者会等での親同士の交流や情報交換の場が持てない。

 

大きな行事を期待できないのは残念ですが、2歳児くらいまででしたら、家庭内と同じ雰囲気で手厚くケアしていただけるのは魅力的かと思います。保育ママを利用した知人によれば、相性さえ合えば家族のように仲良く、心強い存在にもなるとのことでしたので、預け先を探している人は一度検討してみてはいかがでしょう。良い出会いがあるかもしれません!

[執筆:藤崎 葉子(キャリア アドバイザー)]

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