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ワーキングマザーを悩ませる「小1の壁」に備える工夫
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ワーキングマザーを悩ませる「小1の壁」に備える工夫

お子さんが保育園から小学校に入学するときにワーキングマザーがぶつかるといわれているのが「小1の壁」。保育園と違って学童保育には延長がなかったり、学校行事は平日ですし、さらには短時間勤務がなくなるなどワーキングマザーの負担が多くなります。

一番心配なのは、親の目の届かないところでの子供の安否や行動面。その安心のための工夫を紹介します。

 

■ 子供の安全を確保するためには

朝、お子さんよりも早く出社し、帰宅もお子さんより遅いというご家庭も出てくるでしょう。子どもに自宅の鍵の開け閉めの練習をさせて、一人でも安全に帰宅できるように練習しておきましょう。また、鍵は伸び縮みする紐がついているキーホルダーにつけ、ランドセルを開けたところの小物入れのジッパーの金具に固定してしまうとよいと思います。伸び縮みするキーホルダーは百円ショップでも売っています。

さらに一人で留守番させるのが心配という方はファミリーサポートにお願いしたり、近所のお友達の家で待たせてもらうとよいと思います。あるいは下のお子さんが保育園に通っていて、学童から保育園が近いのであれば、保育園で待ち合わせをするというのも一つの手です。

 

■ 帰宅後の子供の行動を習慣化させる

お子さんが帰宅後、一人で留守番するのに何をしているか心配……というママも多いと思います。

まずは子供に時間を意識して行動することを習慣化できるとよいですね。小1にもなれば、時計を読めるお子さんも多くなっていると思いますので、18:15帰宅後家のなかの鍵を締める、ランドセルをおく、手紙を出す、18:25手洗い、うがい、18:30翌日の時間割 18:35宿題といった流れにして、全部できたらテレビを見て待っていてもいいというタスクリストを目につくところに置き、習慣化してしまいましょう。

しかし、やらせっぱなしにせずに親が都度、電話を入れたり、時間割や宿題も確認しておくことが大事です。そのとき子どもの自立を促すためにも、どのくらいの時間で何をやるのかを、一緒に考えさせて子どもに決めさせるのがコツです。

 

筆者の息子が通う小学校でもクラスの半分が共働きで、年度替わりのときだけ勤務時間をフレキシブルにするなど、皆さんやりくりしながら両立をしています。一学期を乗り越えるとお子さんがぐっと自立の第一歩を踏み出しますので、親子ともに「転機」の時期を乗り切るために、持てるリソースを最大限使って乗り切ってください!

[執筆:小倉 環(キャリアカウンセラー) ]

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