やる気やモチベーションがわかず、なんだか仕事に気乗りしない時。あなたならどうしますか?
一説には、その仕事に取り組んだ場合/取り組まない場合におけるメリット・デメリットを書き出し、自分を納得させる方法もあるようです。とはいえ「仕事で成果を出すと昇進につながるかも」「仕事を片付けないと、部長に叱責される」、そんなことは頭では百も承知の上で、やる気が出ないから困っているわけです。
そんなあなたに、やる気もモチベーションも関係なく、仕事をする2つの方法をお伝えします。
■ 1. 自分で起業してしまえばいい!
筆者は自分で会社経営をしています。起業したというと、さぞかしヤル気に満ち溢れた人なのだろうと思われるかもしれませんが、筆者だって時には「今日は仕事に行きたくない…」と思う日があります。ですが、会社員時代とは大きく違うことがあります。それは、どんなに仕事に行くのが嫌な日でも、自分が仕事をやらねばならないということ。休もうと思えばいつでも休みはとれますが、仕事を休んでも誰かが変わって何かしてくれるわけではないのです。
ヤル気が出ない、仕事をしたくない、仕事が進まない。そんな状態の方はぜひ、会社を辞めて自分で起業してみては? 視界が変わり、嫌でもヤル気ゼロの日でも、仕事を進めることができるようになりますよ!
■ 2.ヤル気ゼロのまま、仕事ができるように仕組み化する!
次に、『モチベーションで仕事はできない』(※)の著者・坂口孝則氏が提唱するアグレッシブな方法をご紹介しましょう。
坂口氏は「自分は仕事が嫌いなので、モチベーションがあがらずとも仕事をこなす方法を考えた」と語り、仕事がデキル人の方法を分析、自分なりの作業標準書をつくって仕事を「工場化」。ヤル気に左右されずに淡々と仕事をこなし、成果を出し続けたというのです。
講演者として登壇し、多数の著書をもつ坂口氏ですが、今でも「仕事は嫌い」なのだそうです。詳細を知りたい方は坂口氏の著書を読んで頂ければと思いますが、坂口氏の例を知ると、モチベーションに囚われるなんてナンセンスだと思えてきませんか?
ここまで読んで、「極論を言うな!」と思われたかもしれません。ですが「ヤル気が出ないこと」と「仕事が進まないこと」は、イコールではないとお気づきになったでしょうか。
もちろん、モチベーションを高く持って日々の仕事に取り組めるのがベストであることには変わりません。でもいつかモチベーションがゼロになりそうなとき、この記事を思い出してもらえたらと思うのです。
[執筆:菅野 彩子(ノーツマルシェ編集部)]
【参考】
※ 坂口孝則(2012)『モチベーションで仕事はできない』ベスト新書,ベストセラーズ