女性に人気の高い、フリーランスという働き方。「今は会社員だけれどいずれ……」という女性たちが、筆者のところにもチラホラ相談に。フリーランスの場合は、自分が待っていては仕事が来ないため、一度仕事を頂いたら「また頼みたい、一緒に仕事をしたい」と選ばれることが大切。
選ばれる存在でいる秘訣は、実は会社にいても磨くことができます。そのヒントを、『日本経済新聞』の記事を参考にお伝えします。
■ 信頼関係を築くヒント
『日本経済新聞』の記事(※1)によれば、2000年代以降、企業と社員の関係は“互いに拘束する関係”から“選び選ばれる関係”に変わったのだとか。この感覚には筆者も納得。なぜなら、会社員時代にITバブルがはじけてリストラを目の当たりにし、キャリアコンサルタントとして、リーマンショックの影響で退職を考える方々の相談を受けましたから。
記事では、会社を活用する意識で働くことを勧め、選ばれる人になるために以下3つの実践を提案しています。
- 上司や同僚を取引先に見立てる気持ちで信頼関係を築き、期待に仕事で応える
- 約束を確実に実行する
- 自ら手を挙げる
信頼関係の構築に社内の人物を取引先に見立てる作戦は、つい甘え心が出そうなときにも気が引き締まり、自己管理力が高まりまそう!
■ 時間管理のヒント
記事にはウェブサイトデザイナーのAさんが登場。デザイナーには夜型人間が多いものの、Aさんは、顧客の都合に合わせて午前9時から午後6時までを仕事の時間に決めているとか。会社員のようですね。
『日本経済新聞』の別の記事(※2)では、残業ゼロ職場をめざす某企業の時間管理術が紹介されていました。それによると、毎朝出社後、各自がその日の予定を15分刻みで書き出してメールで部内共有。帰宅前にも、進捗具合をメールで共有するのだとか。
この15分刻みで予定を書きだす方法は、筆者もお勧めします! 自分一人なので誰ともメールしませんが、赤文字で予定フォームに進捗具合を書き込んでいます。今日はサボったな~とか、どこで時間をオーバーしたのかなどを見直せば、自律的に仕事を進められます
会社員のうちに信頼関係の築き方と時間管理術を磨いて、社内でもフリーランスとしても「選ばれる存在」のあなたになってくださいね!
[執筆:五十嵐 ゆき(キャリアコンサルタント)]
【参考】
※1. 『日本経済新聞』2014年7月8日「フリーランス自律の仕事術」
※2. 『日本経済新聞』2014年7月23日「全員参加で残業ゼロ職場」