最近、ちょっとした話題になっているのが「ママ友からいじめを受けていた」という女優・江角マキコさんの告白です。なぜこの話題が注目されたかというと、有名女優であることに加え、一見気が強いようにも見える彼女でも、いじめの対象になるママ友の世界って何? と興味をもった人も多かったのではないでしょうか。
もちろん、現役のママ友は他人事ではありませんよね。リビングくらしHOW研究所が幼稚園児&保育園児ママを対象に行ったアンケート(※)では、ママ友づきあいの悩みとして、「グループ化しているところに自ら話しかけるのがしんどい」といった回答が寄せられています。
実は、筆者のところに母娘問題カウンセリングでお越しになるクライアントの中にも、ママ友で悩んでいる人は決して少なくないのです。
■ 集団になじめない、付き合い方がわからない
東京近郊で暮らす専業主婦のA子さん(28歳)は、5歳の子供を幼稚園に通わせています。送迎バスがないため子供と一緒に登園しているのですが、少々気が重いのは毎日会うママ友達とのおしゃべりにつきあうこと。「ママ友グループがそれぞれ立ち話しているのですが、そこに入っていくタイミングがわからない。また、噂話に加わるのは正直嫌になる」と言います。さらに、交際レベルが異なり、家族ぐるみでレジャー旅行に出かける人達もいるとか。
筆者のところに来られるクライアントの多くは、どの程度のつきあい方をしていいのかわからないという悩みなのですが、実母の話になるとある共通性が見えてきます。それは、実母に友人がほとんどいなかったため、交際方法の見本がないこと。また数少ない友人とは表面上仲よくしているのに、裏では悪口を言う実母を見て育ったため、子供の頃から人間関係に不信感をもってしまったという点です。
■ グループではなく一人とつきあう感覚で
だからといって、前述のような実母をもつ人の全てが、ママ友づきあいに悩んでいる訳ではありません。一般的にママ友はグループになりやすく、そこに入ることに苦手意識をもつ人が多いのではないでしょうか。けれども集団に属する必要はなく、気の合いそうな人が一人でもいたらそれでいいのです。また、ママ友はあくまで子供を通しての関係であり、一生つきあいが続くわけではありません。もちろん、親友になることもありますが。
夏の間は園も休みだから気が楽という人も、ちょっぴり肩の力を抜いて、秋からはママ友づきあいを楽しんでみませんか。
[執筆:真香(母娘問題カウンセラー)]
【参考】
※ リビングくらしHOW研究所「【幼稚園児&保育園児ママ】ママ友調査(2013年/全国)」2013年5月実施