秋が近づくこの季節、きのこ類がスーパーマーケットの棚に増え始めますね。炒めても鍋物に入れても、美味しいきのこ。あなたは、きのこの栄養価をご存知でしょうか? 食物繊維が豊富? いえいえ、それだけではありません。今回は、きのこの栄養価値についてご紹介します。
■ 秋冬が旬の“きのこ”は?
きのこによっては、ほぼ一年中スーパーマーケットで見かけるものもありますが、やはり旬はあります。10月頃から収穫量がピークを迎える、秋冬のきのこはこちら。
- えりんぎ
- しいたけ
- しめじ
- まいたけ
- マッシュルーム
- まつたけ
まつたけは高価ですが…、それ以外は、普段の生活で購入しやすいものばかり。なじみのある顔ぶれではないでしょうか。
■ きのこの栄養成分
きのこに含まれる代表的な栄養成分をご紹介します。
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食物繊維
食物繊維は、コレステロールを下げる効果があり、動脈硬化や高血圧の予防になります。また、便秘予防、大腸がんの予防にも。中でも食物繊維が豊富なきのこは、まつたけ、えりんぎなど。
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ビタミンD
ビタミンDの効果としては、筋肉増強、カルシウムの吸収サポートなど。肥満予防、ガン予防、骨粗しょう症予防の効果があります。ビタミンDを多く含むきのこは、まいたけやしめじ。ビタミンDは脂溶性ビタミンなので、油と一緒に摂ると吸収率が高まります。家庭で気軽に作れる「きのこ炒め」は、理に語った調理法なのですね。
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ミネラル
ミネラルは、骨や体をつくり、体の調子を整えるのに必須の栄養素。人の体内では作ることができません。きのこのミネラルは、とくにカリウムが豊富。カリウムは、高血圧や無気力症、心不全などの予防に役立つようです。
そのほか、こんな栄養素も!
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抗ウイルス性物質βグルカン
βグルカンは、免疫機能を回復させガン細胞の増殖を抑える働きをします。まいたけ、しいたけに含まれています。βグルカンには腸をきれいにする効果があるため、大腸がんの予防にも役立ちます。特にまいたけは、効力が群を抜いて強いそうです。
いかがでしょうか? きのこはカロリーの低さも魅力のひとつ。洋風にも和風にも、炒めたりスープにしたりと、料理のアレンジも楽しめるきのこ。いつもの食卓に、上手に取り入れてみませんか?
[執筆:嘉納 夢子]
【参考】
※ 株式会社タニタヘルスリンク『タニタの健康応援ネット からだカルテ』「秋到来!知られざるきのこパワー」
※ 老舗きのこ問屋『きのこのじかん』「きのこの栄養素まとめ。きのこ類の成分一覧表を作りました!【五訂食品成分表より抜粋】」2013年12月6日