「出産しても働き続けたいけれど、両立できるか不安。」というキャリア相談の場合、夫は仕事で忙しく家事育児に期待できない、近くに頼れる親族がいないことがあるようです。弱りましたね…。『マイナビウーマン』が、上手に両立している女性の共通点を調査(※1)しています。その結果に、解決のカギがありそうです。
■ ポイントは真面目すぎないこと!?
調査結果は次のとおり。
- 1位 夫の理解がある
- 2位 完璧主義すぎない
- 3位 実家が近い
- 4位 スケジュール管理がうまい
- 5位 上司に恵まれている/人に仕事を頼るのが上手
本人についてのみを抽出すると、完璧すぎない・時間管理・人を頼る、の3つです。端的に言えば、真面目すぎないことがカギと言えそう。例えば、予定を立てて頑張るけれど、時間がきたら完成していなくても止めて、必要ならその先を人に頼ることが出来るような。
ところで、夫に理解があっても帰りが遅くて頼れないなら、代わりに家電や中食の活用をお勧めします。(中食とは、惣菜を買い自宅で食べる、野菜を一品足して完成するレトルト食品などを調理し食べること)もしかしたら、ここでも真面目さがアダになるかもしれません。たとえば、筆者への相談者の多くは「夫がOKしないと思う」「ラクをする罪悪感がある」と、おっしゃるのです。この先、仕事も家事も一人で奮闘する状況が目に浮かぶようでした。
このように、上手に両立するには、真面目過ぎる性格はやや不向きかもしれません。そこで提案です。
■ プラスの面を考える
適性検査などで見た絵が、おばあさんの横顔だった、ターバンを巻いた少年だったと、受検者により異なっていた体験はありませんか? 実は同じ絵を見ていて、絵のどこに注目するかで見え方が異なっていたのです。
これを応用し、たとえば家電を使う場合にプラスになることを考えるという提案です。空いた時間で出来ること、したいことは何ですか? 例えば、夫と話す、こどもの食事は手作りで、自分の美容、家族全員でのんびりするなど。また、「片付けなきゃ!」という義務感からの開放も、心の健やかさに繋がりプラスになるはずです。心身の健康は、お金には変えられないでしょう?
仕事と家庭を上手に両立させるために、ものごとを捉える角度をほんの少し変えるよう、時には意識してみましょう。頑張りたい思いを大切に、あなたがハツラツと両立できますように。
[執筆:五十嵐 ゆき(キャリアコンサルタント)]
【参考】
※1. 『マイナビウーマン』「夫の理解は必須!?『結婚生活と仕事を上手に両立している女子の共通点』」 2013年9月22日