「人にどう見られているのか、とても気になります」。不安そうな面持ちで筆者のセラピールームを訪れる女性。その背景には「自分に自信を持ちたい」という、容姿も含めた魅力アップを考えている女性ならではの願いが。
自分の印象について知り、さらに魅力を見つける方法をお伝えします。
■ 自分を客観視
セラピールームでお話をしてもらうことは、自分を客観視することに繋がります。色彩表現を使用するアートセラピーのワークショップでは、自分の印象についての表現に色彩を用いることで、言葉以上に的確に語ることが可能です。男女で比較すると、女性のほうが構えることなく色彩表現が出来る傾向にあります。女性はメイクで、実は色彩心理を無意識に使い、自分がなりたい姿に寄せていく試行錯誤を日々繰り返しているのです。
■ 他人視線で
メイクにおける女性の心理について脳科学者・茂木健一郎氏と株式会社カネボウ化粧品の共同研究『化粧・美×脳科学』プロジェクトによれば(※)、化粧後の女性は化粧顔を“自分そのもの” と認識、化粧をすることで脳活動(自分への意識) も変化すると報告されています。メイク時の第三者的視点を応用し、自分の容姿の魅力再発見にも繋げていくことができます。
■ 自分を高め、記念にも
自分の魅力発見にはプロによる写真撮影もお薦めです。誕生日やプロフィール写真としてなど、目的は様々。今の自分を出来るだけ美しく残したいという女性心に後押しされ、利用者は増。筆者もプロフィール写真でお世話になった時、カメラマンは瞬時に顔の左右どちらかのチャーミングな側を見極め、フォーカスしてくれるなど、プロが見いだしてくれる魅力再発見の時間でした。
「自分の魅力再発見」ポイントまとめです。
- 自分を客観視
- 緊張感を持つ
- ひとの目を意識
- メイクをする
- プロによる写真撮影
適度な緊張感はアンチエイジングにも繋がります。ゴールを写真撮影日に定め、食生活を中心とした生活の見直し、肌の調子を整え、服を選ぶなど晴れやかな気持ちのなかで女性は磨かれます。「自分とは?」という意識を常に前向きで持っていることは良いこと。美しいエイジングのために日々できることで心身に磨きを掛けていきましょう!
[執筆:桜井まどか(心理カウンセラー)]
【参考】
※ 株式会社カネボウ化粧品 プレスリリース「脳科学者・茂木 健一郎氏との共同研究『化粧・美×脳科学』プロジェクト第二弾」2009年10月29日