労務行政研究所の発表によれば、東証一部上場企業の2014年冬のボーナス支給額の平均は一人あたり70万9273円。前年比で4.6%増加だそうです(※1)。ボーナスが増えて喜ぶ人がいつつも、気になるのはやはり自分の家計。上手なお金の貯め方は、気になりますよね?
■電子マネーにチャージするなら、いくらが良い?
生活で登場する電子マネーの中には、「Suica」「PASMO」「ICOCA」などの交通系電子マネーがあります。交通費やコンビニでの支払いでも使えて利便性が良く、なんらかの交通系電子マネーを1つは保有している方も多いのでは。ですが、便利さゆえの落とし穴。日常の細々した無駄遣いの温床になっていないでしょうか?
元銀行支店長であり、退職後はアパート経営で財をなし、年間7000万円の不動産収入があるという菅井敏之氏の著書『お金が貯まるのは、どっち?』(※2)のなかに、さっそく日常で取り入れられる“お金が貯まるヒント”がありました。
さて、ここで質問です。あなたは、電子マネーをチャージするなら1000円と1万円、どちら派でしょうか?
■ お金が貯まる、電子マネーとの付き合い方
前述の質問に対し、自分の場合の回答を思い浮かべて頂けましたか?
一見すると、ちょこちょこチャージしている「1000円」のほうがお金が貯まらなさそうです。ですが菅井敏之氏によれば、1000円も1万円も同様で、「なくなったからチャージする」というタイプの人はお金が貯まらないそうです。お金が貯めるのに必要なのは、計画性。「足りなくなったから…」と考えなしにチャージをしていれば、お金を貯めるのは難しいのです。
そこで菅井敏之氏が提案しているのは、「交通費+コンビニ代」として、給料日や週頭に金額を決めて電子マネーにチャージする方法。まずは自分の1か月の交通費をだいたい把握します。仮に1か月の交通費が7000円、コンビニ代を3000円としたら、毎月1日に合計の1万円をチャージして、月末まで追加チャージをせずにやりくりするのです。これならたしかに無駄遣いが減り、お金が貯まる気がしますよね?
お金を貯めるのに大事なのは、とにかく計画性。日々の小さな無駄遣いを見直すところから、始めてみませんか。
[執筆:嘉納 夢子]
【参考】
※1. 一般財団法人 労務行政研究所「東証第1部上場企業の2014年年末賞与・一時金(ボーナス)の妥結水準調査」2014年10月8日
※2. 菅井敏之(2014) 『お金が貯まるのは、どっち! ?』 アスコム