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初詣の時に思い出して! 「おみくじ」の読み方、解読法
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初詣の時に思い出して! 「おみくじ」の読み方、解読法

年末だからと手帳を振り返っていたら、ほぼ1年前に引いた「おみくじ」を挟み込んでいたことに気が付きました。大吉だったので、大事に持っていたのです。さて、日本の生活では馴染のある「おみくじ」ですが、実は書かれている意味がよく分からなかったりしませんか? 今回は、初詣でぜひ思い出してほしい、「おみくじ」の見方をご紹介します。

 

■ おみくじは、吉凶判断や運試しではない!?

雑誌『Hanako』の2015年1月8日号「楽しく開運! ご利益ガイド」(※)によれば、おみくじは吉凶判断や運試しのツールではなく、神様から私たちへのメッセージなのだそうです。つまり、筆者のように「大吉が出ますように」と心で念じながらおみくじを引く行為自体が、勘違いだったというわけ。「大吉が出ますように」ではなく、神様に相談したいことを念じながら、助言を頂くイメージでおみくじを引いてこそ、おみくじに書かれていることが意味をもってくるのです。例えば、「結婚相手とは、いつ頃に出会えるのでしょうか?」「今のプロジェクトを成功させるためには、どうしたらいいでしょうか?」などですね。

 

■ おみくじには、読む順序がある

上述の記事によれば、おみくじを読むには順序があるそう。まず初めに読むといいのは、冒頭のほうに書かれている和歌。この部分が、あなたの問いに対する神様からのメッセージです。古文や漢詩で書かれているので細部は分からなくても、方向性やイメージは伝わりますよね。和歌を頭に入れ、次に注釈を読むと、何に注意すべきかの教訓がわかります。その後で「待ち人」「商い」「転居」など各項目の解説を読むと、全体の神意を読み誤ることがありません。

 

■ 大吉や凶は? おみくじを持ち帰っていいの?

はっきり書かれているだけに気になる「大吉」「凶」などの運勢。ですが、吉凶は社寺によって段階が異なるため、参考程度に心に留めておけばいいようです。

また、おみくじを持ち帰っていいかどうかは諸説あるようです。境内に結んで帰る方もいるし、お守りや教訓として持ち歩く方もいるので、正解は引いた人次第とのこと。

 

日本では身近な「おみくじ」。詳しく知ることで、お参りがいつも以上に楽しみになりますよね。次の初詣やお参りの時に、この記事を思い出してくれたら嬉しいです!

[執筆:嘉納 夢子]

 

【参考】
※ 『Hanako(ハナコ)』2015年1月8日号 No.1078「関東&関西、ご利益別 寺社ガイド」pp.50、マガジンハウス

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