働く女性にとって結婚は、人生の大きなイベント。もしあなたが今、交際相手はいないけれど結婚願望があるのなら、焦ってしまうかもしれない調査結果を見つけました。一つめは、国立社会保障・人口問題研究所が2010年に行ったもの、初婚同士の夫婦を対象にしています(※1)。
■ 出会いのチャンスは24歳
調査によれば、結婚した夫妻が出会ったときの女性の平均年齢は、24.3歳。平均交際期間は4.26年。早くに出会い、長めの交際を経て結婚する傾向があるようです。また、1992年の交際期間は2.95年でしたから、この20年で結婚するかどうか時間をかけて見極める、あるいは、なかなか踏み切らない人が増えたといえそう。
さて、出会いの平均年齢が24歳、このデータをどのように捉えるか。ちなみに前述の調査によると、結婚のきっかけが恋愛以外の夫妻は、5.2%(2010年)。なお、この調査での恋愛結婚とは、出会いのきっかけが、お見合いや結婚相談所の紹介を除いたものです。
婚活市場について、詳しくみてみましょう。
■ 実は、結婚市場は男性優位?!
『日本経済新聞』の記事(※2)によれば、独身男女が結婚相手に求める条件は、次の通りでした。
- 女性
1位 性格や人柄、2位 収入、3位 容姿
- 男性
1位 性格や人柄、2位 容姿、3位 年齢
男女とも1位は90%を超えてダントツですが、男性の2位は49%、3位は30.8%だとか。一方、女性の3位は24.4%ですから、男性は女性よりも外見や若さを重視していると考えられます。
とはいえ、「結婚後も働きたい」女性は40.9%、「結婚後も働き続けてほしい」男性は46.0%。「結婚を機に専業主婦になってほしい」男性は1.8%ですから、働く女性への理解は男性の間で増しているのでは。
一方、記事では、大手結婚相談所が「婚活は男性の売り手市場」と語っています。働き続けたい女性は、早めに婚活を行う“戦略性”を持つとよさそう。最後の手段として結婚相談所を利用するのでは、ニーズに合わない可能性もあるのです。
キャリアカウンセリングでは、転職がうまくいかないなど予期したイベントが起きない状況を変えるために、自己分析し、戦略的に動くことを勧めます。婚活も転職も、自分に合う相手を見つける意味では似ていますから、キャリアカウンセラーとして、あなたの“仕事もパートナーもある人生”の実現を応援しています。
[執筆:五十嵐 ゆき(キャリアコンサルタント)]
【参考】
※1. 『国立社会保障・人口問題研究所』2010年6月実施「第14回出生動向基本調査 結婚と出産に関する全国調査」
※2. 『日本経済新聞』2014年10月25日「働く女性の婚活事情「市場」は男性優位?」