いよいよ年度末、いつもよりますます忙しいビジネスパーソンも増えてきていることと思います。忙しいからついつい朝食はパンとコーヒーだけ、昼食は食べている暇がなく……なんてことはありませんか? しかしこの偏食、今は大丈夫だとしても、徐々に病気やストレスに対する抵抗力を下げてしまうことをご存知でしょうか。偏食しがちなあなたに贈る、食事改善のポイントをご紹介します。
■1. 日ごろの食事バランスをチェックする
農林水産省が作成している「食事バランスガイド」(※1)を参考に、いつもの食生活を見直してみましょう。ご飯・パン・麺といった主食、肉・魚・卵などの主菜、野菜・いもなどの副菜をそろえて食べることを心がけるとよいでしょう。牛乳やヨーグルト、豆腐などでカルシウムを補うことも忘れずに。カルシウムにはイライラやストレスを鎮め、自律神経を安定させる働きがあります。カルシウムが不足すると、骨に貯蔵されている分から血液に出される仕組みになっていますので、不足しっぱなしの状態は大変危険なのです。
■2. たんぱく質が不足しがちな外食は、特に注意!
カルシウム摂取とたんぱく質摂取は正比例するといわれています(※2)。外食では、うどん、パスタなどの麺類、丼ものなどをとることが多いと思いますが、これらはたんぱく質が不足しがちになります。麺類は極力具材が多いものを選ぶか、野菜などの小鉢をプラスしてみては。また丼ものよりも定食を選ぶと、栄養バランスが優れていますのでおすすめです。
■3. ストレス対策におススメな栄養素を摂取する
カルシウム、たんぱく質のほかにも、精神を安定させる働きのあるビタミンB群や、自律神経の調整作用があるビタミンEをうまく摂取するようにしましょう。特にビタミンB1は、ストレスを受けると体内での消費量が多くなるといわれていますので、意識して多く摂るよう心がけましょう。身近な食品では、ご飯、豚肉、鶏レバーなどに多く含まれています。また、ストレスを受けたときの身体の抵抗力を高めるのに役立つ栄養素にビタミンCが挙げられます。こちらはイチゴやレモン、オレンジなどの果物に多く含まれています。
昔から「健全な魂は、健全な肉体に宿る」といわれます。心身のエネルギーを保ち、ストレスへの抵抗力を高めるため、バランスの良い食生活を意識していきましょう。
[執筆:浅賀 桃子(メンタル心理・キャリアカウンセラー)]
【参考】
※1. 農林水産省『みんなの食育』「食事バランスガイドとは」
※2. 三田国際ビルクリニック『医学雑談』「蛋白質摂取とカルシウム摂取は正比例する」