この夏話題のテレビ朝日系木曜ドラマ『エイジハラスメント』。エイジハラスメントとは、年齢を理由にした差別や嫌がらせのことで、もともとは中高齢者に対する年齢差別を指す言葉でしたが、ここではその逆で、若い人に対する年齢差別を扱っています。昨今、次々と増える職場でのハラスメント。あなたはいくつ知っていますか?
■
目次
元祖ハラスメントと言えば
ハラスメントは、他者に対する発言・行動が相手の尊厳を傷つけたり不利益を与えることとして、法令に触れるレベルとして環境整備が求められるものから、まだ社会問題となり始めたばかりで対策の進んでいないものまで、多数存在します。中でも様々な対策が求められる元祖ハラスメントと言えば、以下の通り。
・セクシャル・ハラスメント(セクハラ):
相手が不快に思い、相手が自身の尊厳を傷つけられたと感じるような性的発言・行動
・パワー・ハラスメント(パワハラ):
職場で職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて精神的・身体的苦痛を与える、又は職場環境を悪化させる行為
・アルコール・ハラスメント(アルハラ):
飲酒の強要、イッキ飲みの強要、意図的な酔いつぶし、酔ったうえでの迷惑な発言・行動
・アカデミック・ハラスメント(アカハラ):
研究教育の場における権力を利用した嫌がらせ
特に職場での管理責任にもつながるセクハラやパワハラは、管理職研修でも多く取り上げられ、パワハラについては厚労省でもパンフレット(※)等で周知するなど対策に力を入れています。皆さんの職場は大丈夫でしょうか!?
■
新しいハラスメント
社会的にも認知され対策の進むハラスメントがある一方、近年社会問題となりつつある比較的新しいハラスメントも続々登場しています。
・マタニティー・ハラスメント:
妊娠や出産を理由に職場などで精神的、肉体的にいじめや嫌がらせ
・終われハラスメント:
主に就職活動中の学生に対し企業側が行う嫌がらせ(早期内定を決める条件として今後の就職活動を禁止、ほぼ強制的に選考企業の辞退等を強要するなど)
・家事ハラスメント:
主に家庭内で起こる専業主婦が働き手に対する言動的な嫌がらせ
社会的に弱い立場の人や他の人と異なる特性が状況の人を追い詰めていじめてしまう行為は本当に愚かなものですね。ハラスメントは無意識に自分の価値観を押し付けているケースも多いので、広い視野をもって様々な価値観に興味を持つところから意識を変えることをオススメします!
[執筆: 藤崎 葉子(キャリア アドバイザー)]
【参考】
※厚生労働省「あかるい職場応援団」