この秋、各種メディアで話題となっている「アンガ―マネジメント」。文字通り「怒り」という感情をコントロールするスキルということで、教育現場や大手企業でも研修に取り入れたりと注目が集まっています。いったいどのようなスキルなのでしょうか?
■ 社員全員にアンガ―マネジメント
2015年9月号『クーリエ・ジャポン』(※1)の特集「あなたの人生をシンプルに変える50のヒント」の中に「日本一の証券会社の全社員が受講 職場を変える「魔法の研修」とは?」ということで、野村証券さんのアンガーマネジメントの取り組みが特集されています。
野村証券さんでは、今年の2月から4ヶ月かけて社員約1万人が「アンガーマネジメン」トの研修を受けているとのこと。日々変動するマーケットと向き合うい、イライラやストレスの多い職場で、ハラスメントに発展するリスクを防ぐために、怒りの感情をコントロールする方法を習得すべきと考えた同社では、この研修の導入で、怒りへの対処法の一つ「6秒ルール」が研修後に広く活用されるなど、社員にもすぐに使えるスキルが浸透しているようです。
■ 子どもにもアンガ―マネジメント
2015年10月3日版のNHKニュースでは、子どもへの対応にアンガ―マネジメントのスキルを伝授する「アンガーマネジメントキッズインストラクタートレーナー養成講座」の様子が伝えられました。こうした教育現場でも教員や同級生などに対する小学生の暴力行為が増えるなか、子どもの怒りの感情をコントロールする方法を学ぼうという動きが広がっているとのことです。文部科学省の調査でも小学生の暴力行為が増えていることが問題視されており、アンガ―マネジメントへの関心が高まっているとのことです。
■ 怒りをマネジメントする
日本アンガ―マネジメント協会(※2)によれば、感情をコントロールするスキルを持つことで、必ず人は変われると伝えています。自分の怒りを分析、分類し、一か所に怒りがたまって爆発しないようにするためには、6秒待てば怒りが消えるという「6秒ルール」のようにすぐに使えるものもあり、昨今多くの書籍も出版されているので自分にあったテーマをでアンガ―マネジメントを学ばれてみてはいかがでしょうか。
[執筆:藤崎 葉子(キャリア アドバイザー)]
【参考】
※1. 『クーリエ・ジャポン』「日本一の証券会社、野村証券の全社員が受講する「魔法の研修」とは?」2015年9月号
※2. 日本アンガ―マネジメント協会
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