早い自治体では、認可保育園の平成28年4月入園の申込みが始まりました。既に申込用紙を手に入れて、書類を書き始めている方や、会社に必要書類をお願いしている方などもいらっしゃるかと思います。保育情報アドバイザーの立場から、書類を整えると同時にちょっと考えてほしいことをお伝えします。
■ なぜ認可保育園に子どもを預けたいのかを考えてみる
まず、どうして認可保育園に子どもを預けたいのでしょうか? 料金が安いから、園庭があるから、など理由は様々だと思います。認可保育園の魅力は、所得に応じた料金設定、園庭がある、国の基準に則っているため安全性が高い、などが挙げられるでしょう。さて、その中で、あなたが認可保育園に預けたい「一番の理由」はなんでしょうか?
“認可保育園がいい”という思い込みで認可園だけにこだわってしまうこともあります。
こだわった結果、認可園に入れず、どこにも入れず、仕事に復帰できずに辞めてしまうケースもあります。
本当に認可園だけにこだわる必要があるのでしょうか?
■ 認可園じゃなくてもいいと思えた場合は?
都内23区で保育園を申し込む場合は、入れれば運が良かったというような状態です。認可園じゃなくてもいいと思えるなら、すぐに直接契約ができる施設(認証保育園や無認可園などの認可外の園)に第一希望として申し込み、認可園には申し込みをしないことをしっかりと伝えてみてください。
認証園や無認可園は、通常認可園と並行して申し込むケースが殆どです。今の時点で、来年は認可園に申し込みをせず、認証園や無認可園に申し込みしたいと申しでる価値はあると思います。申し込みをする際は、園側が納得する理由をしっかりと伝える事がポイントになりと思います。
■ やっぱり認可園がいいと思ったら
考えた結果、どう考えても認可園がいいのであれば、迷うことなく認可園を希望して入園申し込みをしてください。認可園のなかで、立地がどこの交通施設からも遠いとか、他よりも園庭が狭いなど、他の人があまり申し込みをしないかな? と思える施設も希望園として入れてみる戦略も一つの方法です。
視野を広げて、いつもとは違った視点からみて申し込み園を絞っておく。そこまでしないとダメなの? と思っても、後でやっておけばよかったと後悔するよりはやっておいた方が後悔は少ないかもしれません。
4月までの約半年。保活を頑張って乗り切って、皆さんが無事に職場復帰できるといいですね。
[執筆:三木 育美(保育情報アドバイザー)]
【参考】
※ 児童福祉法では「保育所」の表記が本来の名称ですが、一般的ではないため、本記事では「保育園」と記載しています。