「なくて七癖、あって四十八癖」といったもので、どんなに癖のない人でも必ず七つは癖があると言われています。当然、子どもにもそのような癖があるのですが、ストレスから癖の症状が現れる子どももいます。子どもの場合は、親が向き合うことで、癖がなくなる場合があります。
■ 一般的な癖、どのようなものがある?
一般的な癖も様々あり、「爪を噛む」「髪の毛をいじる」「目をしばしばさせる(チックの症状)」「鉛筆などを噛む」などが挙げられます。これらは気づくと癖となっていることが多くあり、いつの間にかやっている認識になりがちです。ですが、癖になるような場合は、少しずつサインは出ており、そのサインを見逃していると、癖となって定着することになります。
なかにはストレスと全く関係なく、周りの友達がやっているのをたまたま見て、真似をしているうちに自分の癖になってしまうことも。多くは何らかのきっかけがあって、その解消のために癖となって出ています。
■ まずは子どもをよく観察してみましょう
癖は治そうと思ってもなかなか治りませんが、ストレスがなくなったことにより、一気に解消されることも。子どもの癖の場合は、親に関心を持って欲しいサインである場合があるため、子どもの癖が現れたら、どんな癖なのかに注意を向けることにより、そこから子どもの抱えている気持ちがわかったり、癖がなくったりします。
かまって欲しいのか、大切にされたいのか、もっと褒めて欲しいのか。様々な気持ちがありますが、子どもによって、親にしてほしいことはまちまちです。子どもが話ができる年齢の場合は、話をする時間を増やしてみるのも一つの方法です。
子どものサインを見落とさないように、日頃からできるだけ子どもの様子を見てあげられたらいいですね。今までなかった癖が出てきたら、それは何かのサインです。しっかり子どもに向き合ってあげて、対処していきたいものです。
[執筆:三木 育美(保育情報アドバイザー)]
※写真:すなべしょう / PIXTA、本文とは関係ありません