2015年1月14日、東京都感染情報センターは1月第1週のインフルエンザ患者報告数が、流行開始の目安となる定点当たり1.0人を超えたことを発表(※1)。インフルエンザ流行の発表に、戦々恐々としている乳幼児のママも多いと思います。免疫力の低い乳幼児をインフルエンザから守る為、正しい手洗いうがいをする、人ごみは避ける、部屋の室温調整等、ウイルス予防対策に余念がないことでしょう。今回はそれら予防策にプラスアルファ。乳幼児を風邪やインフルエンザから守る、とっておきの方法をお伝えします。
■ ママのハグがウイルスから子供を守る
子供をぎゅっと抱きしめる。これだけで子供を風邪やウイルスから守り、予防になるのです。ママの匂いと温もりに包まれてからぎゅっと抱きしめられる。それだけで乳幼児はなんとも言えない安心感に包み込まれます。乳幼児にとってママは絶対的な安全基地。安心できる安全基地があるからこそ、健全な心身の発達が促されるのです。ママと子供の絆は、子供の人生において初めて構築される信頼関係の絆でもあるのです。そしてそれは子供の健康的な心身の発達には欠かせない大切な要素であることは言うまでもないでしょう。
■ ママと子供の密接な関係がもたらす効果
ママと子供の絆が、子供の体に好影響をもたらすことは実証されています。20世紀初頭の孤児院や乳児院に入所している乳幼児には、高い死亡率と罹患率が多く見られました。当時の施設では風邪をこじらせて肺炎で死亡するケースが多く、病気予防の医学的措置が取られましたが芳しい効果は得られなかったのです。
ところが、一部の施設で個人的接触や愛撫(マザーリング)などで看護したところ、死亡率が減少。このことから、ママ(もしくはママの役割をする人)と子供との密接な関係が重要であるといえるでしょう(※2)。
いかがでしょうか? 「○○ちゃん大好き」とハグをする。それだけで子供はとても安心し、心身ともに満たされていくのです。忙しく働くママもこれなら、できますよね。愛情を込めていっぱいハグをして、大切な子供を風邪やインフルエンザから守ってあげたいですね。
[執筆:久保木 惠子(コーチ)]
【参考】
※1. 東京都HP 福祉保健局「都内でインフルエンザの流行開始」2016年1月14日
※2. 山下富美代, 井田政則, 山村豊, 井上隆二, 高橋一公(2002)『発達心理学 (図解雑学)』ナツメ社, PP.107-109より