今日こそは子どもに怒らないでいようと思いつつ、ついついガミガミ言ってしまい、子供の寝顔をみて後悔をする。明日こそは怒らないでいよう。毎日がその繰り返しで自己嫌悪に陥ってしまう……、そんな子育てママは多いのかなと思います。
子供はとてもかわいいけれど、かわいいだけじゃない。お出かけ前に愚図ったり、粗相をしたり、離乳食を拒否したり、公共の場で暴れたり叫んだりと、とにかく一筋縄ではいかないものです。我が子といえど、別人格なのですから親の思い通りにいかないもの。それでも、そんな毎日はストレスが溜まりますよね。
イライラしない子育てとかメディアでは目にするけど、そんなこと可能なの? ママはイライラしちゃいけないの? そんなふうに思っていませんか? ママである前に人間ですもの、イライラしてもいいのです。イライラとお付き合いするのはコツがある。今回は子育てママのイライラ解消の具体的な方法についてです。
■ 感情に気が付く
子どもにイライラしてつい声を荒げたくなったら、まずは自分のイライラに気が付いてください。「私はイライラしている」と。
感情はあるがままにしておいてもらえないと、どんどん大きくなって苦しくなってきます。感情に蓋をして、イライラしないようにしようとすることは感情を否定すること、そんな感情を否定することなくそのままにしておくのが大切なのです。
■ 「私の一部が……」と言い換える
イライラの感情に気が付いたら「私はイライラしている」という表現を、「私の一部が、今イライラしている」「私の一部が子供に大きな声を出したくなっている」と言い換えてください。ポイントは、「私の一部が」と言い換えることです。
私の全体がイライラしていることと、私の一部がイライラしていることは大きく違います。自身の感情にどっぷりつかるのではなく、自身の感情を側で眺めることで、より客観的にかつ俯瞰してわかることも多いのです。
感情をコントロールすることは、感情を否定したり我慢したりすることではなく、自分の感情をあるがままに受け止め、いい関係を築くこと。どんな時もまずは自分の感情を大切にしてください。
自分の感情を押さえつけたり我慢したりせず、素敵なお付き合いをしてください。自身の感情といい関係が築けると周りとの関係、夫婦関係や子供との関係も良好になるうれしい副産物もあります。どんな時もまさに自分から! あなたの素敵な人生のヒントになれば嬉しいです。
[執筆:久保木 惠子(コーチ)]
【参考】
※ アン・ワイザー コーネル(1999)『やさしいフォーカシング―自分でできるこころの処方』コスモス・ライブラリー/星雲社
※写真:PIXTA、本文とは関係ありません