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今度こそ禁煙したい! 医療と心理療法で楽に禁煙できる
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今度こそ禁煙したい! 医療と心理療法で楽に禁煙できる

今回こそ禁煙しよう、と思いながらもいつも失敗ばかりのあなた。それでも禁煙したい! そう思っているあなた。心と体両方にアプローチして簡単に禁煙してみませんか?

 

■ 禁煙できないのは意志が弱いからではありません

タバコをやめられないのは、あなたの意志の弱さではありません。ニコチンのもつ強い依存性が原因で、これらは「ニコチン依存症」といわれ、治療が必要な病気とされています。喫煙者の70%はニコチン依存症。病気は意志の力だけで治せるものではありません。風邪をひいたら病院に行く様に、医師のアドバイスと禁煙補助薬の処方をしてもらえる禁煙治療を利用するのも方法のひとつです。

 

■ 禁煙治療の成功率は78.5%

禁煙治療は一定の条件を満たせば保険適用となり、費用は総額で20,000円程度。

治療期間は12週間、その間に5回の診察を受けます。診察に行くと、はじめに喫煙状況などから健康保険等で治療が受けられるかをチェックします。そして毎回の診察では、禁煙補助薬の処方を受けるほか、息に含まれる一酸化炭素(タバコに含まれる有害物質)の濃度を測定したり、禁煙状況に応じて医師のアドバイスを受けることができます。禁煙治療完了時の禁煙成功率は78.5%。低価格であることもさることながら成功率の高さも魅力の1つです。(※1)

 

■ わくわくドキドキできる目標を

上記では医療行為からのアプローチでしたが、今度は心理療法からのアプローチをしてみましょう。禁煙を始める時に、「タバコを吸わない」という否定形の目標ですと、達成した時のイメージがないため、なかなかうまくいきません。目標は肯定的にそして達成した時のイメージを五感で感じられる様に明確にすると効果的です。たとえば「禁煙をしたらたばこの匂いから解放され、食事を気分よく味わって食べることができる」「禁煙をしたらたばこの匂いに邪魔をされず、香水の香りを楽しめる」。このように具体的かつ肯定的なイメージを持つことで目標達成の成功率は格段に上がります(※2)。

 

いかがですか? 禁煙は、心と体へのアプローチでハードルもぐっと下がります。実は筆者も元喫煙者です。約20年間毎日一箱半のタバコを吸い、何度も禁煙を試みるが失敗ばかり、意志が弱い自分に自己嫌悪に陥ったものです。そんな筆者でも心と体のアプローチで楽々と禁煙に成功できました。どうせ禁煙をするのなら、わくわくドキドキしながらしませんか?

[執筆:久保木 惠子(コーチ)]

 

【参考】
※1. ファイザー株式会社『すぐ禁煙.jp』
※2. 平松 園枝(2011)『サイコシンセシスとは何か 自己実現とつながりの心理学』pp.83より,トランスビュー

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