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娘が幸せだと不機嫌、不幸だと優しくなる母の心理とは?
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娘が幸せだと不機嫌、不幸だと優しくなる母の心理とは?

■ 娘の幸せが面白くない母親の心理とは

一般的には、母親は娘の幸せを望むものと思われているようです。娘のためならこの身を投げ出しても守って、世界一幸せになってほしい。一方で、娘の幸せが面白くない。そんな母親も沢山います。娘の幸せを素直に喜べない母親の心情とは、親子関係とは思えない女同士の嫉妬というのが大方の見方でしょうか。

しかし、こうした娘の幸せに嫉妬する母親にはもう一つ共通の傾向があるのです。大方の予想はつくと思うのですが、娘が不幸せだと妙に機嫌がよくなり、とても優しくなるのです。こうした複雑な母親の心理とはいったい何なのでしょうか? また同様のタイプの母親にはどのように接したらよいのでしょう?

 

■ あえて不幸なふりをする必要はない

娘が悩み苦しんでいる様子を見た途端、急に優しくなる母親。こういう母親に共通してみられる傾向は、娘が自分の知らない世界にいってしまうことに異常なほどの警戒心を抱くといったことです。娘にとって幸せな世界があれば、家より、母親よりも外の世界に関心が向くのは当然で、それが母親にとっては何より怖いのです。

一般的には子供というのは、いろいろな経験をして親を超えていく、自立していくものです。本来なら親はそれを歓迎すべきなのですが、娘を自分の支配下に置いておきたい母親にはそれができません。

もし母親がこのような態度を取るような場合、娘は不幸なふりをするときがあります。なぜなら、その方が母親のご機嫌がよいので娘にとっては楽なのです。しかし、これを続けてしまうと、いざ転職や結婚など娘の人生が幸せな方向に動き始めるとき、母親の存在が大きな壁となる可能性があります。それは、とりあえずどんな小さな事でも反対するといった母親の行動に現れるのです。

ですから、普段の生活で不幸なふりをする必要はなく、幸せならそれを母親の前で表現することに遠慮しないでください。大事なのは、娘が自分(親)から離れていくことをまず母親に自覚してもらうことなのです。

[執筆:横山 真香(母娘関係改善カウンセラー)]

 

※写真:PIXTA、本文とは関係ありません

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