学校で起こる性的ないたずらで被害を受ける女子学生、その数は把握しにくいと言われています。更衣室で着替えているところを男子に見られた。体育や部活で、教師から指導と言われて胸や腰を触られた。こうしたセクシャルハラスメントであっても被害者はなかなか声を上げることができません。なぜなら、仮に教師や友人、先輩に言ったとしても、「そんなことは大したことないよ」と流されてしまう。あるいは「あなたに隙があったからじゃない?」と逆に責められる可能性もあります。そして母親にも言えず、苦しみを一人で抱え込んでしまうのです。
■ なぜ、母親に言えないのか?
学生のときに性的ないたずらを受け、社会人になった今も心の傷は深く、異性に対して心を開くことができない。母娘関係改善カウンセラーの筆者のもとには、このようなご相談も寄せられます。
当時、母親には言えなかったという人も多く、その理由は大きく分けて二つ。一つは心配をかけたくなかったから。もう一つが「言えば、私に非があると責められるから」というものです。とくに大人になってからは後者の思いが強くなり、「どうぜ、私の苦しみなどわかってくれるはずなかった」という母親への不信感をさらに膨らませてしまうことも。
■ 心の傷にどう向き合う?
このような悶々とした悩みを抱えているのであれば、まずは学生時代の心の傷と母親への不信感は別のものと認識することです。そして、もしカウンセリングなどを受ける時も、テーマを別にして話すべきでしょう。心の中にいつまでもこの悩みを抱え込んでいては、あなたの気持ちは軽くなりません。あなたの人生のために、これらの問題から自分を解放するためにも、まずはカウンセリングで話してみるなどの行動を起こしてくださいね。
[執筆:横山 真香(母娘関係改善カウンセラー)]
【参考】
※ 執筆者:横山真香について。女性専用のカウンセリングサービス『ボイスマルシェ』の登録カウンセラー。電話カウンセリングなので全国どこからでも利用できること、匿名で話せること、当日予約できるボイスマルシェの特長を活かし、全国の女性たちの母娘関係改善の相談にのっている。
※「母娘関係を改善!母へのモヤモヤ、原因と改善セッション」-横山真香(母娘関係改善カウンセラー)
※写真:PIXTA、本文とは関係ありません