働く母にとって、特にお子さんが乳児・幼児の時期は、朝の時間も、帰宅してからの時間も、「1分が惜しい」と感じる日々ではないでしょうか。そんな日々の中でも、お子さんも自分自身も短時間で同時に癒され、ハッピーな毎日を過ごす秘訣を1つご紹介します。
◼︎ 子育ては、時間の「長さ」ではなく「質」を上げる
働く母の多くは「我が子との時間をもっと取りたい」と思います。フルタイムで職場に復職すると決めたら、その時間は少なくなりますし、育児だけでなく、家事の時間も取られるからです。しかし、毎日の充実度や、幸福感などを時間の「長さ」ではなく、時間の「質」と捉えてみたらいかがでしょうか。子供が乳幼児期に、かつての私がそうだったように、後者の捉え方をすることによって、時間は短くても毎日をハッピーに過ごすことができました。
その時間の質を上げる秘訣の1つは、「絵本の読み聞かせ」です。「絵本」というのは、推敲された日本語、美しい画、リズム感のある文章や、心を揺るがすストーリーなどが込められており、国語的にも芸術的にも非常に良いものです。
さらには読んでいる間に子供を膝に乗せることで、我が子と触れ合うこともでき、まさに親子で五感を刺激する素晴らしい時間だとも言えます。
◼︎ 毎日10分の「読み聞かせ」時間確保で、親子ともにハッピーに
1冊の絵本を読むのにかかる時間は、短いものでは1分以内、少し長くなっても2~3分です。朝の出掛ける前に1冊、夕方帰ってきてから1冊、寝る前に2冊。トータルで10分ほどです。慌ただしい日々の中で、「絵本を読んでいる時間なんてない!」という声も多く聞きますが、この10分の時間を確保し、毎日、毎日読み聞かせをすることで、子供も親も心が安定し、ハッピーに過ごした実経験をしました。
筆者の子供はすでに10歳となり、「どんな風に乳幼児期をやり繰りしていたのだろう?」とあの頃の記憶も薄くなってきていますが、この「絵本の読み聞かせ」だけは、毎日していたという充実感が今でもあります。
子育てを含む、お悩みを抱える働く母からのご相談には、「絵本の読み聞かせ」をお勧めしています。
[執筆:久保田 一美(キャリアカウンセラー) ]
【参考】
※ 執筆者:久保田一美について。女性専用のカウンセリングサービス『ボイスマルシェ』の登録カウンセラー。電話カウンセリングなので全国どこからでも利用できること、匿名で話せること、当日予約できるボイスマルシェの特長を活かし、全国の女性たちのキャリア設計や働き方、ワークライフバランスの相談にのっている。