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お盆帰省、両実家の経済格差でモヤモヤ…老後の不安も
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お盆帰省、両実家の経済格差でモヤモヤ…老後の不安も

毎年お盆休みは子供を連れて夫と自分の実家に滞在した人もいるでしょう。さらに泊まるとなると双方の家の生活スタイルが否応なくわかります。同じような経済レベルの家だと気にもならないのですが、片方は経済的に余裕があり片方はその逆となると、若干困ることも。母娘関係改善カウンセラーの筆者のところには、そのような内容でのご相談も寄せられます。

 

■ 親からお小遣いをもらう夫、あげる私

都内に夫、子供二人の4人家族で暮らすD子さん(38歳・会社員)の例です。D子さんは毎夏、お盆には双方の実家に帰省しています。夫婦とも同郷なので休みの前半は夫の、後半はD子さんの実家と決めています。この習慣は結婚以来ずっと続いているのですが、両家の経済的な格差にはかなりの開きがあり、それがD子さんのストレスにつながっているといいます。

「夫の家は自営で成功しており、今も収入があります。親は子供にできるだけのことはしてやるという考えで、孫が来れば当然のようにお小遣いをくれるのですが、夫にもいまだにお小遣いをくれるのです」というD子さん。

一方、D子さんの実家は父親が早期退職し、年金でなんとか暮らしています。その割に両親はお金にルーズなのと見栄を張る傾向があり、分不相応の暮らしをしているように見受けられるのです。そしてD子さんが帰省する際は、子供が親にお小遣いを渡すのが当然と考え、実際に滞在費を請求してきます。夫は「親が子に小遣いをせびる」考えが理解できないようですが、D子さんとしては非常に恥ずかしくいたたまれない気持ちになるそうです。

 

■ 親の老後をどうすれば?

このようなケースでは、D子さんは夫に対して引け目を感じながらも、本当に気になっているのは親の浪費癖です。今後、医療費や介護費用などでさらに必要が生じた場合に、子供に頼ればいいという親の安易な考えに不安を覚えるのでしょう。

このようなケースで今できることがあるとしたら、親にはこれから子供の教育費がかかるので、今後は親へのお小遣いはあまり渡せないと伝えることです。娘に頼らず自分たちで生活を営むためにファイナンシャルプランナーに相談するなどして、月々の支出の見直しを図るよう両親に提案する方法もあります。D子さん自身も、親に対してできる事、できない事を見極めるようにしましょう。

[執筆:横山 真香(母娘関係改善カウンセラー)]

 

【参考】
※執筆者:横山 真香(母娘関係改善カウンセラー)について。女性専用のカウンセリング『ボイスマルシェ』の登録カウンセラー。電話カウンセリングなので全国どこからでも利用できる、匿名で話せる、当日予約できるというボイスマルシェの特長を活かし、全国の女性たちから寄せられる母娘関係の相談にのっている。
※「母娘関係を改善!母へのモヤモヤ、原因と改善セッション」-横山真香(母娘関係改善カウンセラー)

※写真:PIXTA、本文とは関係ありません

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