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「逃れたくて辞めたい」時、退職前に確認すべき3つ
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「逃れたくて辞めたい」時、退職前に確認すべき3つ

「人間関係がつらい」「残業が多いのを脱したい」など、何かから逃れたいことで会社を辞めたくなること、ありますよね。今回は、やりたいことがあり辞めるのではない場合、退職前にぜひ確認しておくべきポイントをご紹介します。

 

■ その1)なぜ辞めたいか、どうなれば満足なのか整理する

まず、なぜ辞めたいのか、何が不満なのか、どういう環境やどういう仕事をする会社なら満足なのか、どんなことができる会社なら満足なのかを整理することです。今の状況が大変で、どうしてもそこに意識が向きがちだと思いますが、休日にでも頭の中を整理するために書き出してみましょう。

イヤなことは思いつくままに書いてみるとよいですが「どうなれば満足なのか」は、出てきたものにそれぞれ突っ込みを入れてみましょう。例えば、

・人間関係が良くなればよい
・場所が近くになればよい
・残業が少なくなればよい

と出たなら、「人間関係が良くなるって具体的にはどうなればいいの?」とか「この中で最低限どれが良くなればいいと思う?」とか「残業は週何時間位、1日何時までだったらOK?」とか「転職でお給料が少なくなっても、この条件がクリアならOK?」とか「この条件さえ可能なら、何の仕事でもいいの?」とか。

出た答えに質問してみると、だんだんに自分の考えが整理されていくはずです。現実的に転職する場合、すべての希望はかなわないことも多いもの。どこまでが許容範囲なのか、考えておくと役立ちます。

 

■ その2) 退職して転職活動なら、いつまでにどうするのか計画してみる

「今すごくイヤだからとりあえず退職して、その後に転職活動したい」と思っている人は、(1)を実施した後、さらに、現実的に〇ヶ月後、〇年後までにどうするか、計画を立ててみるとよいでしょう。採用側の視点としては、一般的に退職後に期間を開けずに入社してくれる人を採りたいと考えています。あなたがよい条件で転職したいなら、半年後までの転職決定を目標に計画を考えてみたほうがよいでしょう。それまで、いつ何をどうしますか?

 

■その3. 複数のやり方をそれぞれイメージしてみる

そして最後は「辞めないで転職に向けて行動するのと、辞めて転職活動するのと、今の仕事で自分のやり方を変えてみるのと、どれがよいかイメージしてみる」ことです。1年後、3年後の自分がどうなっているか、3つを比べてみてください。(1)(2)を行ってからだと、問題に集中していたときと違った答えが返ってくるかもしれません。退職をすることはいつでもできます。大切なのは、一旦客観的な視点で物事を整理する時間を取ることなのです。

[執筆:渡部 幸(コーチ/キャリアコンサルタント)]

 

【参考】
※執筆者:渡部 幸(コーチ/キャリアコンサルタント)について。女性専用のカウンセリング『ボイスマルシェ』の登録カウンセラー。電話カウンセリングなので全国どこからでも利用できる、匿名で話せる、当日予約できるというボイスマルシェの特長を活かし、全国の女性たちの転職や仕事の相談にのっている。

※写真:PIXTA、本文とは関係ありません

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