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母親の態度が、来客と娘で豹変! 帰省して疲弊する娘
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母親の態度が、来客と娘で豹変! 帰省して疲弊する娘

年が明けて早くも1月も後半になりました。この時期、帰省してその後、自分の家に戻ったものの、なぜか感情のバランスが崩れて怒りっぽくなっている、そんな状況から母娘関係改善カウンセラーの筆者のところに来られる方が急増します。

 

■正月帰省、優しく振る舞う母親が豹変するとき

筆者は、このような傾向を「帰省ブルー」と呼んでいます。なぜかというと……。親戚一同や孫、嫁もいる中で、母親はホストとして愛嬌を振りまいています。「お姉さんのおせち、相変わらず美味しいわ」と褒める母の妹や、「お義母さん、いつも子供達にお年玉を沢山ありがとうございます」と頭を下げる嫁。周囲から親切で優しい人と見られることを何よりも重視する母親にとって、正月はメインイベントなのです。

しかし、お客様が帰り後片付けを始める頃に問題が……。娘が洗い物などをするわけですが、そこで母親が豹変。親戚の悪口や嫁批判など……。外面を良くしたいために我慢していたものが一気に噴出し、娘に当たり散らす母親。今まで優しい笑顔で接していた同じ人物が、これだけ変わるものなのか。「私には自分の醜いところを全く隠すこと無くさらけ出してくる。それは、自分の娘だからいいやというそれだけの理由で」と話すご相談者さんは非常に多いのです。

 

■表と裏のブレが大きい程、娘に対する当たりは強くなる

まるでジキルとハイド氏のような母親の豹変ぶり。なぜこのような態度を取るのでしょうか。それは人からよく思われたい、評価されたい欲求が高い場合です。自分へのハードルを相当高くしていて、かなりの無理が生じており、それが怒りにつながってくるのです。「私はこんなに頑張っている! こんなにいい人をやっているのだから、それをわかってよ!」と娘に共感してほしい。けれども、それは母親が自分で勝手にやっていることです。

毎回、片付けのたびに、母親の疲れやストレスからくる怒りをもろに受けているのであれば、いくら娘でもいい迷惑です。さっさと実家から自分の家に戻りましょう。母親の八つ当たりを受けるいわれはない、その気持ちを自覚することが大事です。

[執筆:横山 真香(母娘関係改善カウンセラー) ]

 

※写真:PIXTA(ピクスタ)、本文とは直接関係ありません

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