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熟年離婚を避けるために…夫婦問題カウンセラーの考察

熟年離婚を避けるために…夫婦問題カウンセラーの考察

夫婦問題カウンセラーの筆者が、資格取得後に学んだのが、夫婦関係や男女の心理についてです。何度も繰り返し読んだ本が、脳科学者・黒川伊保子さんの「夫婦脳」や、心理学者・ジョン・グレイ氏の「ベストパートナーになるために」です。

今回は、黒川伊保子さんの最新刊『定年夫婦のトリセツ』(※1)を題材に、夫婦問題カウンセラーの観点から考察します。

 

■夫婦は定年からの40年が長い

少し前までは、「人生100年」なんて、本当に来るの? と思っていましたが、どうやら本当に来てしまったようです。結婚期間がとても長くなってしまいました。ほんの少し前までは、子育てが終わって少ししたら寿命を迎えていたのですが、今は違います。人生100年というのは、定年を迎えたあともさらに約40年の人生が続くということ。子どもを独立させた結婚生活よりもさらに長い年数が続くのです。

その影響もあってか、「定年離婚」、「熟年離婚」という言葉も聞かれるようになりました。以前なら我慢できたことも、人生が長くなった今は、我慢が続かない、自分らしく生きたい、ということなのかもしれません。

「定年夫婦のトリセツ」は、脳科学者・黒川さんが教える指南書でもあります。

え、定年? 私にはまだまだ先のことだから関係ない、と他人事として考えている人も油断は大敵。のちのち後悔しないよう、知識をインプットしておいてくださいね。

 

■「何事も準備が大切」定年夫婦のための心得

結婚期間が長くなると、やはり、それなりの工夫や努力が必要になります。夫も妻も穏やかに人生を終えるための処世術を身につけておきましょう。

『定年夫婦のトリセツ』には、定年夫婦の心得として準備すべきこと4つが紹介されています。

・準備その1.夫は共感力を身につけ、妻は夫の「ぼうっと」を許そう
女性脳は共感を必要とし、男性脳は、ぼうっとしている間に能力アップ(女性の話をちゃんと聞く。男性のひとり時間を大切にする)

・準備その2.夫婦の「定番」を作り直そう
定年のタイミングで固定概念の定番を崩す(例:妻は家にいるものという思い込みを捨てる)

・準備その3.互いに「個」になる
それぞれの生活空間を確立し、個を尊重する(例:個室を設ける、夫婦別々に寝る)

・準備その4.チームになる
夫婦チームで生きるための環境を整える(例:妻はリーダー、夫はリベロに徹する)

 

■人生後半戦は楽しく穏やかに過ごしたい

夫婦のすれ違いやイライラの原因は、「脳にある」と黒川さんは書いています。男女の脳の違いを知り、自分にない箇所を敬い、違いを楽しむくらいの余裕をもつことで、穏やかな関係になれるとのこと。

「頭ではわかってはいても、実践はなかなか…」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、これを実践するのとしないのとでは大違い。長い結婚生活をハッピーにすごすためにも、早速取り入れてみませんか。

[執筆:渡辺 里佳(夫婦関係・離婚カウンセラー)]

 

【参考】
※1.黒川伊保子著(2019年)『定年夫婦のトリセツ』SB新書
※ 執筆者:渡辺里佳(夫婦関係・離婚カウンセラー)について。女性専用のカウンセリングサービス『ボイスマルシェ』の登録カウンセラー。電話カウンセリングなので全国どこからでも利用できる、匿名で話せる、当日予約できるというボイスマルシェの特長を活かし、全国の女性たちの夫婦問題・離婚の相談にのっている。

※写真:PIXTA、本文とは関係ありません

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