いよいよ7月。梅雨明けが待ち遠しいこの時期、今年も注意したいのが熱中症です。「水を考えるプロジェクト」(所在地:東京都渋谷区)が今年5月に実施した熱中症に関する調査によると、熱中症の時期に、「水分補給をしたくてもできない・難しい」という経験をしたことがある育児中のママが、4人に1人いることがわかりました。
■ 梅雨明け前も要注意!
熱中症が起こりやすいのは、太陽が照りつける真夏に限らず、身体がまだ暑さに慣れていない6月後半~7月の晴れ間や、梅雨明けの蒸し暑くなった時期にも多く見られます。育児中のママにとっては、梅雨の中休みは洗濯や外出など、つい張切ってしまいがち。ですが、いまのうちからこまめな水分補給のクセをつけ、熱中症を予防していきたいものです
■ ママが注意したい“育児熱中症”
とはいえ、育児中のママにとって熱中症対策は意外と大変。同調査では、4人に1人のママが、「育児中は水分補給したくてもできない・難しいと感じる」と回答しています。脱水状態が続くと血圧が下がったり、体が動かなくなったり、尿や汗が出なくなったりという状態(脱水症)になり、熱中症になりやすくなってしまいます。
子どもの熱中症対策には気を配っていても、自分のことはつい後回しに。また、子どもと外出しているときは何かと両手が塞がっていて水分補給を怠りがちに……。そんな方は“育児熱中症”に注意し、意識的に水分補給をしてみましょう。さっと口に入れられるキャンディを持ち歩くのもいいですね。
■ 授乳中のママも気をつけたい、かくれ脱水
自分ではなかなか気付かないけれど、体の中の水分が失われ脱水症一歩手前になっている状態を「かくれ脱水」といいます。このかくれ脱水に注意してほしいのが、生まれて間もない赤ちゃんを育てている授乳期のママ。外出は少なく自宅にいることが多いからこそ、室内での熱中症とそれを引き起こす脱水にご用心。昼夜問わず、ひっきりなしに授乳している母体は水分と栄養が外に出ている状態です。喉が渇いていなくても定期的に水分補給をし、脱水と熱中症の予防を心がけてくださいね。
[執筆:渡辺さちこ]
【参考】
※1. 水を考えるプロジェクト プレスリリース「熱中症に関する意識実態調査」2015年6月17日