女性が管理職に抜擢される時悩むのは、仕事に対する責任が増えることと、もう1つは、仕事量が多くなり時間に追われてしまうということではないでしょうか。育児中であればなおさらです。「仕事から帰っても家事が待っている」、「子どもとの時間もきちんと取りたい」となれば、1日の中でやるべきこと、やりたいことが盛りだくさん。手も抜きたくないけど、ストレス対処も上手にしないと身体と心が疲弊していってしまいます。
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時間管理のポイントは「集中する時間」をつくること
きっちりスケジュールを立てていても、予定通りには進まないもの。仕事も家事も育児も自分以外の都合で変更になることは多々ありますよね。しかも予定外のことが入ってしまうと、そのたびに振り回され、イライラしたり疲労感を募らせてしまいがちです。そうなると、1日が終わるころには、「あれもできなかった、これもできなかった」とできなかったことばかり目につき、できなかった自分を情けないと感じてしまうなど、自信も失ってしまうのです。
そうならないためにお薦めなのが、ちょっとした「集中タイム」を作ること。10分でも15分でも、その時間はできるだけ他のことをやらずに、ひとつのことに集中してみるのです。こうすると、例え全てが思い通りにいかなくてもその15分は「集中して成し遂げた」わけですから、「できた」ことが積み重なっていきます。それが小さな自信につながっていくのですね。
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「集中タイム」 だらだら時間をなくす
逆に、ネットであるニュースを検索しようと思っていたのに、気が付くとかなりの時間が経ってしまっていたということもありませんか。「集中タイム」がないゆえに、どんどん時間が過ぎてしまうわけです。筆者はカウンセリングで、家に帰ってからも仕事や人間関係のことが気になって考えてしまう、どうしたらよいかという相談を受けることがありますが、そんな時も、悩むための「集中タイム」を作りましょうとお伝えしています。
たった10分でも15分でも良いのです。「集中タイム」を上手に活用して、時間管理でストレスを貯めないようにしましょう。
[執筆:高橋 雅美(心理カウンセラー)]