初めての育児は、途惑うことの連続。特に赤ちゃんの急な発熱・嘔吐や誤飲、転落等の事故、救急車を呼んだ方がいいのか、様子を見るべきか判断に迷いますよね。どんなに気を付けていてもケガや病気は起こるもの。赤ちゃんの急な病気やケガに備えて、予防と対策をたてておきましょう。
■ その1. 始めの一歩は予防策から
手洗いうがいをする。温度や湿度は適切に保つ。ベットには転落防止柵を設置する。誤飲を誘発する小さな物を、子どもの手の届く場所には置かない。窒息防止のため、柔らかい毛布やぬいぐるみを置かない。日頃から、病気やケガの予防をしておきましょう。
■ その2. 救急電話相談を登録しておきましょう
ケガや病気は夜間や休日に関わらず発生するものです。小児科の診療時間外の有事の対処方法、診療を受けた方がいいのか、救急車を呼んだ方がいいのかなどの判断に迷った時の電話相談窓口が、厚生労働省のサイトで紹介されています。
全国同一の短縮番号#8000をプッシュすることで、お住まいの都道府県の相談窓口に自動転送されます。そして小児科医師や看護師から、症状に応じた適切な対処の仕方や受診する病院等のアドバイスを受けられます。都道府県によって相談時間帯は違いますので、事前に確認をしておきましょう(※1)。
東京都在住であれば、東京消防庁救急相談センター(※2)もお勧めです。こちらは24時間年中無休で医療チームが対応をしてくれます。その他の県でも、同様のサービスを提供しています。お住まいの県のホームページなどで、連絡先の電話番号やサポート内容を調べておきましょう。
■ その3. マザーバックは常に臨戦態勢に
すぐに病院に向かえるように準備をしておくもの大切です。乳児証や保険証、おしめや着替え、現金等をマザーバックに用意しておきましょう。急遽病院搬送という時も、準備があれば慌てることなく対処ができます。
■ その4. 病院までの交通手段を確保しておきましょう
夜間に救急病院に向かうことを想定し、交通手段も確保しておきましょう。自家用車がない場合はタクシー登録がお勧めです。登録をしておけばご自宅の住所を伝える必要がなく対応もスムーズになります。
いかがでしたか? 備えあれば憂いなし。予防と対策をしておくことで冷静に迅速にかつ的確に対処ができます。ご家族で有事の際の行動計画を共有し、幼い命を守っていきましょう。
[執筆:久保木 惠子(コーチ)]
【参考】
※1. 厚生労働省「小児救急電話相談事業」
※2. 東京消防庁
※写真:tooru sasaki / PIXTA、本文とは関係ありません