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AKB48ぱるるも治療中、秋冬こそ要注意「大人の喘息」
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AKB48ぱるるも治療中、秋冬こそ要注意「大人の喘息」

AKB48の選抜メンバー、ぱるること島崎遥香さんが2015年8月に喘息による休養を発表して話題になりました。現在は「できる仕事から徐々に復帰」されていますが、舞台演出のスモークなどを吸い込むとまだ咳が出ることから、「空気の悪いところやステージは難しい」(※1)とのことで、劇場公演や握手会などは休止となっていたようです(2015年9月時点)。

島崎さんは1994年3月生まれの21歳。喘息は子供の病気と思われる方もいらっしゃいますが、成人の喘息は過去30年で約3倍に増加したとされています(※2)。小児喘息が再発するケースもありますが、成人してからの発症も多くあります。特に、秋以降は、喘息になりやすく要注意なのです。

 

■ なぜ秋に喘息になりやすいのか

秋は、朝晩の気温差が大きくなります。この気温差により空気の循環が悪くなり、地上付近に溜まる汚い空気が喘息をひき起こしやすくなるといわれています。そのほか、湿度の大きな変化、台風・低気圧の到来、気温が下がりウイルスが繁殖しやすい環境になることなども原因の一つです。

 

■ 喘息を悪化させるストレス

不規則な生活が続いたり、睡眠がしっかりとれていなかったり、過労で疲れていたり……。体調が悪いときは要注意です。また、ストレスによって自律神経の働きが乱れるなど、ホルモンバランスが崩れ体内機能の調整がうまくいかなくなると、喘息が悪化することがあります。

 

■ 日常でできる対処法は

1. ハウスダストを減らす

部屋が汚れていると喘息の症状が出ることがありますので、ハウスダスト対策は必須です。たとえば快適な睡眠環境を維持するため、布団の中のダニの死骸やフンをなくすように布団乾燥機の活用がおすすめです。喘息は空気の通り道である気管が狭くなって、空気が通りにくくなることで生じるものです。カビやほこり、ペットの毛などは気道へのアレルギー反応を起こしやすくなりますので、掃除機をこまめにかけましょう。

2. 気分転換し、好きなことをする

筆者がシニア ストレスマネジメント ファシリテーターを務める日本ストレスチェック協会では、ストレスをためない習慣の一つとして「好きなことをする」ことを提唱しています。先述のとおりストレスは喘息悪化の一因。また人間の特性として、好きなことに集中しているときは発作が出づらいもの。ストレスがかからない生活を心がけ、喘息になりにくい身体をつくりましょう。

[執筆:浅賀 桃子(メンタル心理・キャリアカウンセラー)]

 

【参考】
※1. 『エキサイトニュース』「ぱるるがラジオで久々の肉声「まだステージとかは難しいかもしれない」」2015年8月27日
※2. みどり内科クリニック「気管支喘息について」
※写真:kuro / PIXTA、本文とは関係ありません

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