Close
座禅から学ぶ、イライラしない毎日の過ごし方のコツ
Home » 健康・メンタルケア » 座禅から学ぶ、イライラしない毎日の過ごし方のコツ

座禅から学ぶ、イライラしない毎日の過ごし方のコツ

今、座禅が静かなブームになっていることをご存知でしょうか。朝座禅を組んでから出社するビジネスパーソンも増えてきています。男性だけでなく、最近は若い女性にも人気が出ているようです。

ストレスをためたり、イライラした毎日を過ごしがちな私たちにとって、座禅は非常に効果的なのです。今回は座禅から学ぶイライラしない毎日を過ごすためのコツをご紹介します。

 

■ 科学的にみる座禅の効果

座禅の一連の流れについてはここでは省略しますが、科学的にみて大切なことは、座禅時の呼吸の仕方なのです。鼻からゆっくり大きく、お腹全体が膨らむことを意識しながら息を吸い込み、口から静かに吐く際に下腹部の腹筋を使ってしっかり吐き出すことがポイント。この腹式呼吸が、ストレスをためない、イライラしない毎日のために効果的です。

腹式呼吸は、脳に酸素を多く取り込むことができます。そのときに「セロトニン」という物質が多く分泌されます。このセロトニンが少なくなると活力が低下し、うつ症状が出やすくなることが知られており、座禅時の呼吸によって活力を高め、うつ症状が改善する効果が期待できるのです。

 

■ ストレスをためづらいものの考え方

座禅用語で「少欲知足」という言葉があります。欲張りすぎずに、現在の状態に満足する姿勢が大切ということを教えてくれる言葉です。一方、私たちの日常を振り返ってみるといかがでしょうか。筆者のカウンセリングでも「○○さんと比べて、自分はこの部分が不足している」といった悩みが多く寄せられています。

他人と比較し、他人が持っているものが欲しくなる。「隣の芝生は青く見える」とよく言いますが、このような欲や執着心が強くなることで自分を余計に苦しめてしまうことがあります。ぜひ、人と比べることを控え、今の環境を最大限受け入れようとする考えを持てるようにしたいものです。

 

■ 「今、ここ」を大切に

職場では同僚と比較しては落ち込み、家庭では家事や子育てに追われ……、つい色々考えてしまい、イライラしがちな女性も多いでしょう。

座禅では「今、ここ」という教えを重要視しています。イライラして心を必要以上に乱すことのないように、この教えを参考にしてみましょう。考えすぎずに、今実際に何を見ているのか、何をやるべきなのか。目の前のことに集中して取り組むことに意識を向けるだけで、ネガティブな思考のループから抜け出せるきっかけが作れるはずです。

[執筆:浅賀 桃子(メンタル心理・キャリアカウンセラー)]

 

Close