4月から子どもを保育園に預けて、復職を果たした働くママ。保育園に入ると発熱をする子どもが多いですよね。発熱をすれば保育園からお迎えのお電話が入り、仕事を休んで子どもを迎えに行くことに。復職を果たしたばかりなのに、仕事を休んでばかりの方も多いのではないでしょうか。
■ 発熱続きの子どもにイライラと罪悪感
子どもを保育園に送りだして出社。会社のPC電源を入れる前に、「子どもが発熱したからお迎えにきてください」と保育園から電話が入る。上司に事情を説明し、周囲に頭を下げて保育園にかけつけるママ。復職をしたばかりなのに、もうこれで何度目だろう。初めのうちは「ママは大変だよね」と温かい目で見守ってくれていた同僚も、心なしか冷たい視線に変わってきていて肩身が狭い。保育園で病気ばかりもらってくる我が子に、イライラすることもあり、そんな自分に罪悪感。そんなスパイラルに陥っていませんか?
■ イライラしてもいいのです
復職はしたけれど、子どもが病期ばかりで仕事を休んでばかり、順調にいかない復職にジレンマを感じる時もありますよね。ここで大切なことは、「イライラしてもいい」ということ。ママだから、子どもにムカついてはいけない、イラついてはいけない、と感情を排除したり否定すると、より一層苦しくなります。
イライラする感情が問題なのではなく、その感情をよくないものと決めつけて排除したり、否定することが問題をつくっているのです。感情に蓋をすることはマグマを抱え込むのと一緒です。逃げ場を作らなければ爆発をしかねません。
エネルギーの逃げ場をつくる為の第一歩は、感情を肯定することです。自身の感情を否定的に捉えている時は、葛藤が多くなり自分を受け入れにくく、周囲との人間関係もうまくまわらなくなる傾向にあります。
■ 子どもの発熱に備えて、環境も整備する
前述の様に、自分の心のケアも大切ですが、環境面も整備をしていきましょう。子どもの発熱の時は夫と当番制にする、ファミリーサポートや病児保育を利用する。家族総出で、利用できるものはどんどん利用していきましょう。
大切なのは、1人に負荷を与えないこと、負荷は分散させるに限ります。そして、選択肢を多く持つこと。ファミリーサポートや病児保育等の外部サポートの選択肢を持つことで、心の余裕にも繋がります。精神面と環境面、2つの側面から子どもの発熱対策を立てるといいでしょう。
「復職直後が一番大変だった」。多くの働くママたちが口を揃えて言います。たしかに復職直後は、自身のリズムも整わず、子どもも病気ばかり…と、突発的事項が多く発生します。今が一番大変な時期かもしれません。逆を言えば、今を乗り越えれば後はどうにか回って行きます。出口はすぐそこです。家族総出で乗り切ってください。
[執筆:久保木 惠子(コーチ)]
【参考】
※ 児童福祉法では「保育所」の表記が本来の名称ですが、一般的ではないため、本記事では「保育園」と記載しています。
※写真:PIXTA、本文とは関係ありません