春は、人事異動の多い季節。あなたにとって、どんな機会になりましたか?
- 期待どおりではなくがっかり
- 異動したくないのに…(涙)
- 「この上司の下でまた仕事するの!?」
そんな想いのもと、これを機に転職を考えようと思っている方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。
そういう私も、人事異動が叶わず退職を決意したひとり。その後の転職活動が順調に進んだわけではなかったため、他人事とは思えません。そこで、重大な決断をする前に検討をお勧めしたいポイントをお伝えします。
■ 転職理由 第1位は…!?
転職サイトDODAが3万人に調査した結果(※1)によると、転職理由の第1位は「ほかにやりたい仕事がある」。2008年の調査開始以来、初めて1位になったとか。仕事内容にやりがいを見出し、重視する人が増えたと調査は語っています。
一方、社員の仕事に対する想いを、企業はどの程度考慮しているのでしょうか。
■「社員の希望通り」はわずか3割
日本経済新聞(※2)で紹介されていた、リクルートワークス研究所「ワーキングパーソン調査」によると、最近の異動が「希望に基づいている」という回答はわずか3割。思いのほか、希望通りに異動できないものですね。
その理由は、企業が組織の利益もふまえて人材を配置するため、とのこと。
ここから考えてみると、今の仕事を続けたくて転職しても、いずれ望まない異動があるかもしれません。それなら、成長する好機として現状を乗り越えてみては? この新聞記事にも、望まない異動であっても能力をのばすチャンスと捉えてみるべし、と書かれていました。
■ 現状をリフレーミングしてみよう!
とはいえ我慢するのではなく、現状を捉え直してみること。今までとは異なる角度から眺めて考えることをお勧めします。これを「リフレーミング」といいます。
例えば、優柔不断さは、慎重さが行き過ぎる状態と考えられませんか? 行き過ぎの部分ばかりに焦点を当てると否定的に捉えやすくなってしまうため、リフレーミングによりそれ以外の部分にも目を向けるようにします。
同様に、現在の仕事にやりがいを見出せない点や上司について満足いかない点を、今までとは異なる角度で眺めてみてはいかがでしょうか。たとえば、苦手な上司は、あなたが部下を持つときの反面教師になるかもしれません。お給料をいただきながら学べるなんてむしろラッキーかも!
重大な決断をする前に、現状からまだ得られることがあるかどうか、じっくり考えることをお勧めします。あなたがますます、輝きますように…!
【参考】
(※1) DODA「転職理由ランキング-2012年上半期-」2012年10月22日掲載
(※2)日本経済新聞NIKKEI PLUS1 2013年3月9日付 13面「異動の希望なぜ通らない?」
【この筆者の他の記事】
※「英語力を磨いて転職希望! スキルを最大に活かすコツ」
※「今年は「ルンバ」型!? 新入社員とうまく付き合うコツ」