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勉強ができる子になる方法とは? 心理学で解説!
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勉強ができる子になる方法とは? 心理学で解説!

「勉強ができる子になるにはどうしたらいいですか?」子どもが小学校入学を控えた親御さんから質問されることがあります。どうせなら勉強ができる子になってもらいたい。これは多くの親の願いかもしれません。そこで今回はあるデータを元に、勉強ができる子になる効果的かつ実践的な方法について解説していきたいと思います。

 

■ ご褒美作戦、成績がよくなるのはどちら?

学力に関して興味深いデータがあります(※1)。これは、小学校2年生から中学3年生、3万6千人が参加した大規模な調査で、子ども達を2つのグループに分けて、それぞれ違う目標に向けてご褒美を設定しました。

グループ1 テストでいい成績をとったらご褒美をあげる
グループ2 本を1時間読んだらご褒美をあげる

さて、どちらのグループの学力があがったと思いますか? それぞれの子ども達は、やる気を持って挑んだにも関わらず、成績がアップしたのは後者の方でした。この結果からも、勉強のご褒美は、「結果」ではなく「行動」に着目する方が効果的なようです。更に言えば、後者は子どもの勉強へのやる気、達成感を育てることになるので、学力が上がるのも頷けます。では、未就学児の場合は、具体的にはどうしたらいいのか、次の章で解説をします。

 

■ 未就学児のワクワクが止まらない! カレンダーシール作成!

未就学児にとっては、毎日1時間本を読むのはハードルが高いため、少しハードルを下げます。時間にしたら30分以内でできる宿題を毎日課して、達成したらカレンダーにシールを貼る。そんな方法がお勧めです。ここでのポイントは、課題のハードルは低く設定すること。例えば、「プリントを○枚やる」「音読を○ページする」など、もうちょっと増やしてもいいかな、と思える程度の課題を決めるといいでしょう。子どもが大好きなシールを使ってわくわくドキドキしながら、あくまでもゲーム感覚で、親子でわいわい取り組むといいでしょう。

 

■ 喜びは貯蓄できる

家族全員が目にするカレンダー、自然と家族で可視化でき共有できます。「よく頑張っているね」と家族全員からエールが来たら、子どももうれしくて益々やる気になります。子どもも、シールがいっぱい貼られたカレンダーを見て、親に褒められなくても、うれしくなるもの。親から褒められることが「外的達成感」としたら、自分の内側から自然と込み上げてくるのは「内的達成感」です。カレンダーシール作戦が優れているのは、外的内的両方から、子どもの達成感を満たすことができ、その喜びを貯蓄することができる点です。

いかがですか? 現在の日本では義務教育は9年間です。子どもにとってこの9年間は学業が本業。勉強をするのは親ではなくて子どもです。だとしたら、子どものやる気や達成感など、勉強への喜びを育てていく方が確実かつ着実なのです。家族も一緒にワクワクドキドキしながらカレンダーシール作戦を始めてみませんか?

【参考】
※1. 教育経済学者 中室牧子(2015)『学力の経済学』ディスカバー・トゥエンティワン

(写真:pixta 本文とは直接関係ありません)

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