夫婦の悩み相談で、大きなウェイトを占めているのが「家事・育児問題」です。料理、洗濯、掃除…。お子さんがいる家庭は子どもの世話…と、家の仕事は毎日やることがたくさん!
「家事も育児もする夫」、大歓迎ですよね! ですが、そんな夫を歓迎する妻ばかりではないようで、夫婦関係・離婚カウンセラーの筆者のところには不満の声も届いています。
■ グルメ夫は、冷蔵庫の中も管理
「夫はもともと食べ物にはうるさいグルメ派です。なので、買い出しも調理も夫が担当」というAさん宅のケースでは、「レシピ通りに作るので、高い食材を平気で買ってくるし、調味料もすべて揃えるし、家計を圧迫して困ってます」とのこと。
ほかにも、こんな声が。
「たまに私が作った料理も不満そうな顔。せっかく作ったのに、注文つけたり文句を言ってきたりして気分悪いです」
「冷蔵庫に入っているものは夫が管理しているので、私や子どもが自由に使うことができません」
「男の料理という感じで、ダイナミックにたくさん作るんです。量が多くて食べきれないし、シンク周りが散らかって、その後がたいへん!」
■ キレイ好きすぎる夫、育児に口うるさい夫も
掃除に関しては、「夫はキレイ好きなので、何でもきちんとしてないとダメなんです」というBさん宅。
「ものの置き場所とか、ゴミの捨て方とか細かくて…。私はいつも緊張状態です」
育児について悩むCさんは、「細かいことにもよく気づいて、すぐにやってくれるのでありがたいし、感謝しています。でも、育児書通りにやらないと気がすまないらしく、私にも強要するんです」とのこと。
「夫が何でも器用にこなすので、なんだか自分がダメな妻のように感じてしまう」と引け目や負い目を感じてしまう妻もいるようです。
■ 家事ルール、カウンセラーを交えての話し合いも検討を
人はつい、ないものねだりをしてしまいますが、家事育児をする夫も、いいことばかりではないんですね。もし、不満や息苦しさを感じていたら、どうすれば楽しく穏やかな生活が送れるか、二人で今一度振り返ってみてください。
せっかく二人が一緒になってスタートした結婚生活です。ありがたいと思えることについては、きちんと感謝の言葉を。そして、希望や要望があるのなら、話し合いの場を設けて二人が納得する家事のルールを決めましょう。
夫婦だけでの話し合いが難しいときは、カウンセラーを交えて話しあうことも視野にいれてみてください。
[執筆:渡辺 里佳(夫婦関係・離婚カウンセラー)]
※写真:PIXTA、本文とは関係ありません