転職希望の事務職女性は、入社後どうありたいか? の質問に口を揃えたように「職場で頼られる存在になりたい」と語るものの、具体的にはゴニョゴニョすることも。どのような人が、自他共に認める頼られる存在といえるのでしょうか? 日経ウーマンオンラインが職場で周囲から頼られている女性を「ご指名ウーマン」と名付け、その傾向を分析していたのでご紹介します(※)。これは転職準備の自己分析に役立ちそうです!
■ ご指名ウーマンという思い込み
記事によれば、自分を「ご指名ウーマン」と思い込み、勘違いしているだけの女性もいるとか。調査に協力した女性たちの意見をもとにした「勘違い女子」の人物像は、下記のとおり。
- 5位 アピールしすぎ
- 4位 人の手柄を横取りする
- 3位 人を見下す
- 2位 相手によって態度が変わる
- 1位 人のせいにする
仕事は出来るけれども競争心と自己掲示欲が強く、“私を見て!話を聞いて!”と、自分しか見えていない女子像が浮かびます。“頼られる私”の視点でこれらの行動を見てみると、頼られたいばかりに過剰なアピールをしていないか、教えたことをいつまでも恩に着せていないか、教えてあげるという態度をとっていないかを確認してみましょう。
■ ご指名ウーマンとは
一方、「ご指名ウーマン」の人物像は、以下のとおり。
- 5位 話しかけやすい
- 4位 段取り早い
- 3位 察知力がある
- 2位 交渉ごとがうまい
- 1位 周囲を明るくするオーラがある
仕事が出来ることはもちろん、元気があり、周囲への気遣いもある様子。交渉ごとがうまいことから、“私の話を聞いて”ではなく“私の話も聞いて”と言えて、周囲に働きかける力も持ち合わせているのでしょう。周りも自分も見えている女子なのですね。このような行動や態度がとってきたか、とれるかどうか、ふり返ってみては?
事務職を希望する女性は相変わらず多く、競争率の激しさは今年も続くことでしょう。事務の実務レベルでは、応募者個々に大きな違いは少ないと感じます。ご指名ウーマンになったきっかけや具体的な行動例を、言葉ではっきりと伝えられるようにすると、「頼られる存在になりたい」意欲の現実味が増し、面接官の心を動かすことでしょう。準備をしてから転職を考えても遅くありません。
[執筆:五十嵐 ゆき(キャリアコンサルタント)]
【参考】
※ 『日経ウーマンオンライン』 2010年9月8日「職場のご指名女子&勘違い女子ランキング」