「今日はどうしても定時に帰りたい!(だって飲み会だもん)」そんなときに限って残業を頼まれたりしますよね。上手い断り方が見つからず、予定どおりに帰れなかった…。そんなあなたに、働く同世代女子が実践する残業の断り方を、マイナビウーマンの調査(※)をヒントにお伝えします。
目次
■ 上手な断り方トップ3
調査によると、上手な断り方のトップ3は以下のとおり。なんと! この3つで全体の7割超の支持を得ています。
- 1. 「予定がありますと正直に言う」29.0%
- 2. 「前々から、その日は予定がありますと宣言」27.7%
- 3. 「定時になったら即帰る」16.7%
項目3は、頼まれない工夫と言えそう。調査では、自分が帰った後も問題がないよう調整するなら良い方法では? と条件つきで肯定しています。
■ オープンさがカギ
上記1・2を見ると、伝えるタイミングに違いはあるものの「え? 言っちゃっていいの?」と拍子抜けしそう。このようにオープンに伝えるとしても、上司のパーソナリティの型に合わせて断り方の表現を変えてみると、より良いでしょう。
例えば、あなたの上司が16時頃になって仕事を頼むときの言葉は、しいて言えば以下のどれでしょうか?
1. 単刀直入に問答無用。
「これ急ぎだから。頼んだよ、わからないことがあれば聞いて」
2. 堅実で隙のない感じで。
「今、急ぎの仕事なかったね? (と確認)申し訳ないけれど、この仕事を最優先でお願いします」
3. 穏やかで気配り上手。
「今、仕事はどんな感じ? 悪いんだけどね、急ぎでお願いしていいかな~」
4. フットワーク軽い感じで。
「調子どう? ちょっとね、君を見込んで急ぎで頼みたいことがあるんだよ~」
このように、何かを頼むにしても、人には違いがあります。相手が受け入れやすいコミュニケーションを考え、次のように工夫してみては?
1. 率直に返事、質問するなら理由を添えること。
「はい。今日は予定がありますので17時に失礼しますが、明日○時まで時間を頂けますか?」
2. 状況を簡潔に伝えたうえで、相手に選択させる。
「はい。急ぎの仕事はありませんが、今日は17時に失礼させて頂きたいのです。いかがいたしましょうか?」
3. こちらも穏やかに。
「はい。ただ、今日は予定があるので、17時まででいいですか?」
4. オープンに。
「はい。ただ、予定があるので17時までなら…。も~しわけありませんっ」と拝む。
なお、あなたが断った結果、他の人にお鉢が廻ったとしても、「次のときは代わるから頼むね。ありがとう!」と気持ちを伝えられれば、カドも立たないでしょう。上手に断り、プライベートも大切に!
[執筆:五十嵐 ゆき(キャリアコンサルタント) ]
【参考】
※ 『マイナビウーマン』「約3割が『予定があると正直に言う』!働く女子に聞く「残業の断り方」ランキング」(2009年11月18日)