育児書はたくさんあれど、なかなか子育ての実践に役立つものを見つけるのは大変です! そこで今回は3歳までの子育てで筆者が一番役立った本をご紹介します。脳科学おばあちゃんとして親しまれている久保田カヨ子さんは、夫である脳科学者の久保田競氏と一緒に脳科学に基づいた育児法で話題となり、複数の著書を出版するほか77歳にして「株式会社 脳研工房」を立ち上げ、この育児法を広める活動をされています。今日は、久保田氏の著書『カヨ子おばあちゃん73の言葉』(※)の中から筆者が取り入れた育児についてお伝えします!
■ 子供は早く寝かせなくてもいい!?
筆者の娘(現在4歳)は、非常に神経質な性格で、赤ちゃんの時から寝付きが悪く大変でした。赤ちゃんを早く寝かせる各種のトレーニング本を読んだものの、どれを実践してもすぐには寝てくれず、仕事復帰してからも寝かしつけに1時間近くかかる状態。
しかし、一般の育児書や保育所の指導、育児セミナーでは、例外なく遅くとも9時までには寝かせて規則正しい起床リズムをつけるべきと言われます。もっと言えば、子供を早く寝かせられない母親は育児が下手、ダメ扱いです。そんな時、カヨ子おばあちゃんの「遅く帰宅したお父さんとも一緒に過ごし、午後11くらいにお母さんと一緒に寝たらいい」という言葉に触れ、無理な寝かしつけをやめ、寝る前までたっぷり遊び、午後10時半くらいに一緒に寝ています。
■ 歯磨き嫌いを治すには海苔!?
虫歯を作らないために歯磨きは重要と思っていても、ただでさえイヤイヤばかり言っている2歳前後の子供の歯磨きをするのは重労働。筆者も一時期は、嫌がる子供をなんとか動かないようにするためレスリング状態で手足を押さえ磨いていました。万が一虫歯ができてしまったら、仕上げ磨きをちゃんとしなかったとして母親の責任重大なのです! 一見虐待? と思えるくらい、子供も親も苦痛な歯磨きを変えたのがカヨ子おばあちゃん提唱の海苔作戦! なんと、子供に海苔ごはんを食べさせ、そのあとお口をすすいで洗面器に出し、海苔のカス出させ「ほ~らこんなに汚いでしょ!」と見せるというのです。
そんなことを理解できるはずかない! と思いつつ実際にやってみると、娘はとても驚き「何これ~!」と叫んでいました。その後歯磨きへの抵抗が減っていったのです。
いかがでしょうか。数え上げればほかにもたくさんありますが、とにかく日常の育児のお困りごとを減らしてくれるカヨ子おばあちゃんの育児法、お試しください。
[執筆:藤崎 葉子(キャリア アドバイザー)]
【参考】
※ 久保田カヨ子(2011)『【賢い子に育つ!0歳からのらくらく子育て】カヨ子ばあちゃん73の言葉』ダイヤモンド社