■ 国際バカロレアとは?

「国際バカロレア」とは、世界中で通用する大学入学資格のことで、ジュネーブに本部を置く教育団体「国際バカロレア機構」が提供している3つのプログラムのうち、16歳から19歳の生徒を対象にした2年間のディプロマコース。

世界共通のアカデミック資格として知られており、その評価は国際的にも非常に高く、日本を含む世界125カ国以上の大学が入学資格として認めています。日本でこの資格が得られる認定校は、16校(うち11校はインターナショナルスクール)と非常に少ないのが現状です。今年6月政府の教育再生実行会議では、これを200校へと大幅に増加させることを提言し、文部科学省も2018年までに目標達成(認定候補校を含む)を目指すとしています。

 

■ 日本の大学より海外の大学?

英国「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション」誌が毎年発表する「世界大学ランキング」。2011年発表のランキングによれば、東京大学は第30位。上位にはカリフォルニア工科大学、ハーバード大学などの米国勢、オックスフォード大学、ケンブリッジ大学などの英国勢が並びます。そんな状況の中、日本の有名進学高校からも、東大や京大へ行かずに海外の大学へ進学する優秀な学生が出始めていることが近年話題に。大手教育会社でも海外進学コースを設置するなど、動きは活発になってきているようです。

 

■ 海外の大学が重視する能力とは?

日本の入試と海外の大学の入試の最大の違いは、その選考方法にあります。センター試験や大学ごとの個別学力試験の点数で合否が決まることが多い日本の一般入試とは大きく違い、海外大入試では大学ごとの学力試験は原則ありません。その代わり、高校の成績や課外活動の実績、受賞歴などを、願書を通してじっくりと評価し、場合によっては面接が行われるとのこと。国際バカロレア資格の受講内容にも、創作活動やスポーツ、地域サービス活動などが含まれ、テキストの暗記ではない総合的な能力が求められています。

 

■ 教育改革が必要な日本

脳科学者の茂木健一郎氏も最近の著書(※)の中で、日本の再生のためには「教育改革」が必要であると説いています。ビジネスのグローバル化に対応し、自ら課題解決する能力のある人材は今の学校教育システムからは生まれにくい現状であると。

筆者自身も仕事で企業の新卒採用に関わることがありますが、自ら考え行動できる能力や、高いコミュニケーション能力が求められているにも関わらず、該当する学生が非常に少ないと嘆く企業が多いのが現状です。海外の大学に行くことが最高の選択とは思いませんが、幅広い学びが必要なのは必至でしょう。一人の親として今後も日本の教育シーンの変化に注目したいと思います!

[執筆:藤崎 葉子(キャリア アドバイザー)]

 

【参考】

※ 国際バカロレア機構(International BaccalaureateOrganization(IBO))
※ 茂木健一郎 (2013)『新しい日本の愛し方』新潮社