■ ママカーストとは、ママ友の中でランクづけすること

少し前の話になりますが、9月にフジテレビ系で『ママカーストの真相』という番組が放映されました。幼稚園児や小学生の子供をもつママ友のつきあいの中には、ママカーストというランクづけが存在するとう内容です。どのようにランクをつけるかというと、夫の職業や居住区域、果ては持ち物や服装、ベビーカーのブランドに至るまで比較の対象となり、トップ、ミドル、一番下のクラスとインドのカースト制度のような階級分けがされるとか。

トップクラスのママ達は物事を決める中心となり、実際に司令を出すのがミドル、いわゆる「ぱしり」は一番下のランクに位置づけられた人の役割だそうです。

 

■ 自分で最下層に甘んじる?

実際にママカーストは存在するのでしょうか。夫や育児で悩んだりするとき、相談できるのはママ友、一番理解してくれる存在という人も多いでしょう。しかし、母娘関係改善カウンセラーの筆者に寄せられた相談の中で、クライアント(相談者)はママカーストとは認識していないものの、少々似通ったケースもあるのです。

幼稚園児の母親であるF子さんは、バザーといった行事などで人がやりたがらない面倒な仕事を断れず、つい引き受けてしまいます。しかもママ友の間で、F子さんが引き受けるのが当たり前みたいな雰囲気になっているのがしんどいと言います。F子さんには兄が二人いますが、幼い頃から家の手伝いを一人でやっていました。家事が嫌いな母親は、「女の子は手伝いするもの」が口癖で、自分は出歩いてばかりいたそうです。

「兄達は何も言われずに私ばかりが命じられ、家族の中で自分は一番低い身分だと思うようになりました」とF子さんは語ります。こうした思い込みは、カースト制度でいう最下層に自らを位置付けてしまい、不当な仕打ちをされても当然と受け容れてしまうようになるのです。

 

F子さんのようなケースでは、まず自尊感情の回復が何よりも大事です。置かれた状況に甘んじるのではなく、本当はどうしたいのか心に聞いてみましょう。自尊心を呼び醒ますためのメンタルトレーニングや関連本も多く出ています。一人でトライするのは不安だという場合は、カウンセリングを利用する方法もあります。検討してみましょう。

[執筆:真香(母娘関係改善カウンセラー), 2014年11月19日]

 

【参考】
※ 『とくダネ!』「実録!ママカーストの真相 その真相を直撃!」フジテレビ系
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