2015年7月17日『朝日新聞』の朝刊で、子供を望まない独身の若者が増えているという記事が掲載されました(※1)。厚生労働省の調査によると、希望する子供の数「0」人と答えた独身男性が15.8%、独身女性は11.6%で前回に比べ数ポイント上昇しています(※2)。その理由については、非正規雇用者の広がりや結婚を望まない人の割合が増加えているなど様々な指摘があります。

しかし、母娘関係改善カウンセラーの筆者のもとにやってくる相談者は、実母との関係を理由に、「子どもが欲しくない」というケースもあるのです。

 

■ 母になる自信がない…

その中の一人、C子さん(事務職27歳)は友人に紹介してもらった男性と半年前に結婚しました。A子さんは母親のネグレクトにより、幼い頃から愛情をかけてもらった記憶がほとんどなく、「子供との接し方がわからない、母親になる自信がない」と言います。夫には、交際中にネグレクトのことは話しましたが、プロポーズの時にさすがに「子供は欲しくない、自信がないから」とは言えなかったそうです。

結婚してもいまだにそのことを打ち明けられず、夫を騙しているようでつらいというA子さん。それでも、出産した友人をうらやましいとは思わないそうです。

 

■ 育児に自信がないのではなく、自分を信じる事ができないのでは?

他にも、子供が嫌いだから欲しくないというご相談もあります。こうした気持ちは個人の自由ですが、結婚となると当然ながら相手がいます。お互い歩み寄り理解するために話し合いを積み重ねることが大事です。

ただもし、実母との関係が原因で子供を育てる自信がないと思っているなら、それは思い込みの可能性もあります。もしかしたら、親になる自信がない前に、自分に自信がないのでは? それならば、自己の内側にある力を引き出すために、新しい事にチャレンジするとかカウンセリングを受けてみるなど行動を起こしてみませんか。たとえ親からかわいがってもらえずに成長したとしても、わが子にはたっぷりの愛情を注ぐことは必ずできるはずです。事実、同じようなケースでも子育てをエンジョイしている人は沢山いるのですよ。

[執筆:横山 真香(母娘関係改善カウンセラー),2015年8月15日]

 

【参考】
※1. 『朝日新聞』「子どもいらない独身の若者、増える傾向 厚労省調査」2015年7月17日
※2. 厚生労働省「21世紀成年者縦断調査」(平成14年成年者)
※写真:Tatiana Kostareva / 123RF.COM、本文とは関係ありません