4月は新生活がスタートする季節です。進学や新社会人となった方、転職で新しい会社に入社した方など、新たな環境での生活に胸躍らせている人もいらっしゃるでしょう。

ただ、始まったばかりのタイミングで心苦しいですが、ここで「頑張りすぎる」がゆえに、ゴールデンウイーク後にいわゆる「5月病」になってしまうケースも少なくないのです。頑張りすぎず、必要に応じてあきらめることも大切。今回は明るい「諦め」について取り上げます。

 

■ 諦め=ネガティブ?

新生活が始まってワクワクしているのに、「諦め」なんてネガティブなことを言いだすなんて、と思われたかもしれません。確かに諦めという言葉から私たちは、「逃げた」「後ろ向きだ」というマイナスの印象を持ちがちです。頑張りすぎる傾向にある方ほど、この「諦め」が苦手なように感じます。

しかし、ここで紹介する「諦め」は、ネガティブなものではなく「明るい」ものです。

 

■ 諦めるは「明らめる」

仏教の世界では、諦めることを「明らめる」と書き表します。「明らめる」とは、現実から目を背けずに、事実を「明らかに」みて受け入れることを指します。私たちは新しい世界に入るにあたり、何かしら新たな「期待」をしているでしょう。

「こんな仕事だったら…」
「職場の雰囲気はこんな感じで…」
「上司はこんな人で…」

しかしだんだんと、新しい環境に入る前に抱いていた期待通りにはいかないことを理解するようになります。現実を知りショックを受ける方、自身の想定していた理想の状態に近づけようと「がむしゃらに頑張る」方といらっしゃいます。

まずは自分の置かれた状況を「明らめ」ましょう。自分の力でなんとかなることなのか、自分だけではどうにもならないことなのかを見極めることから始めましょう。そして、もし後者のことで思い悩んでいるようなら、過度な期待をしないことが心を軽くするコツなのです。

[執筆:浅賀 桃子(メンタル心理・キャリアカウンセラー), 2017年4月17日]

 

※写真:PIXTA、本文とは関係ありません