植物の成長に水や肥料、太陽等の栄養が欠かせないように、赤ちゃんも、心と体への栄養を必要としています。体への栄養は母乳やミルクですが、心の栄養とは何が必要なのでしょうか? 今回は、赤ちゃんの心の栄養について、心理学の側面からアプローチをします。

 

■ 赤ちゃんの心の栄養は、スキンシップ

赤ちゃんの心の栄養とは、それはパパとママのスキンシップです。抱っこをされたり、撫でられたり、あやしてもらったり、ぬくもりは何よりの栄養源です。

心理学者ハーローは、赤毛ザルの赤ちゃんを母親から引き離し、針金の巻かれた木製の人形(ミルクが出る哺乳瓶つき)と、ビロードの布で包まれた人形(ミルクは出ない)、がある檻にいれました。赤毛ザルの赤ちゃんはほとんどの時間をビロードの人形にしがみついて過ごし、ミルクを飲みたい時だけ針金人形に近づいたのです。赤ちゃんザルが、ぬくもりを感じられるビロード人形を好んでいたことから、人間の場合も身体的接触が重要と考えられています(※1)。

 

■ 赤ちゃんに心と体の栄養を与えるために、一番大切なことは?

さて、これからが本題です。

前述の通り、赤ちゃんの心の栄養はスキンシップです。ここで筆者が一番言いたいことは、「頑張って赤ちゃんに心の栄養を与えてください」ということではなく、「まずはママが心の栄養を取ってください」ということです。

母乳を出すためには、ママの食事がとても大切。それは心も一緒です。ママが心の休息をたっぷりとって、栄養を付けることが何よりも大事なことです。自身が潤えば、自然と他人を潤すことができるのですから。

 

いかがでしょうか? 育児は家族全員で担うものですが、一般的には、赤ちゃんと過ごす時間が一番長いのはママです。だからこそ、特にママには心身共にたっぷり栄養をとって、英気を養ってもらいたいのです。

育児に疲れた時は、周りに話をしてください。たまにはよく寝てください。不安で押しつぶされそうになったら、周りに相談をしてください。誰も相談する人がいないのなら、こんな時こそ心のプロである、カウンセラーを利用してください。この際、活用できるものは全て活用しませんか?

[執筆:久保木 惠子(産後ママのサポートコーチ), 2017年8月24日]

 

【参考】
※1. 小野寺敦子(2009)『手にとるように発達心理学がわかる本』かんき出版

※執筆者:久保木恵子(産後ママのためのサポートコーチ)について。女性専用のカウンセリング『ボイスマルシェ』の登録カウンセラー。電話カウンセリングなので全国どこからでも利用できる、匿名で話せる、当日予約できるというボイスマルシェの特長を活かし、全国の女性たちの相談にのっている。一児の母。(久保木恵子の詳細

※写真:PIXTA、本文とは関係ありません